米国市場の展望：円と米国債は下落、円が一時149円台　米個人消費は底堅い、大幅な利下げ観測が後退

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は287.35ドル高の40295.74ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が201.95ポイント高の17394.55で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は45.92ポイント高の5501.13。

米国債利回り上昇、大幅な利下げ観測が後退
●15日の米国債市場では利回りが上昇している。米経済指標が堅調な内容で、年内の積極的な利下げ観測が後退した。

●9月の米連邦公開市場委員会（FOMC）会合での大幅な利下げ観測は後退し、同会合での利下げの織り込みは30bpを割り込んだ。年内の予想利下げ幅は94bp。この日の経済指標発表前は100bpを上回っていた。

米7月小売売上高、前月比で1.0%上昇、市場予想の0.3%増を上回る
●米商務省が発表する7月の米小売売上高は前月比1.0%増、市場予想の0.3%増を大幅に上回る。前期は0.0%から0.2％減に下方修正。
●自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は前月比0.4%増、市場予想の0.1%増を上回る。前期は0.4％増から0.5％増に上方修正。

ウォルマート一時8％超上昇、第2四半期の売上高は1,693億ドル　1株利益は56セント
● $ウォルマート (WMT.US)$は決算を発表し、通期の売上高見通しを引き上げた。お買い得品で客足を伸ばせると見込む。
●第2四半期の売上高は1,693億ドル；第2四半期の1株利益は56セント；ウォルマート・ストアーズ第2四半期の純利益は45億ドル
●ジョン・デービッド・レイニー最高財務責任者（CFO）は15日のインタビューで、「消費者の目は肥えている。お得感が求められている」と述べ、重視されているのは生活必需品だと指摘。「顧客の財務健全性にほころびは見られていない」と述べた。

労働市場への関心
●FRBのオースタン・グールスビー氏は、水曜日に発表された物価上昇率に関する心強い報告を受けて、インフレよりも労働市場への懸念を強めていると述べた。
●同氏は、金利は「非常に制限的」な領域にあり、それは経済が過熱している場合にのみ適切であると述べた。ブルームバーグのコラムニスト、ジョン・オーサーズ氏も、労働市場にもっと目を向けるべき時だと同意している。

大手ハイテク企業を爆買い
●最近の13F提出書類では、投資家が中国大手や大手ハイテク企業の保有株を入れ替えている。ヘッジファンド・マネジャーのマイケル・バリーは、株式全体の保有比率を半分に減らしたが、中国の $アリババ・グループ (BABA.US)$ のシェアは増やした。
●一方、億万長者の投資家デビッド・テッパーは、アリババと米国の大手ハイテク株の保有比率を引き下げたが、これまで買い漁ってきた他の中国株は維持した。
●シンガポールの国有投資家テマセクは、7月の下落前の第2四半期にハイテク株に数十億ドルを投じた。
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