爆上げ「中国関連の米国株」!まだ割安&上昇期待銘柄をチェック!ド本命は半導体株?
米株式市場で凪相場が続いているなか、中国関連株が急騰している。中国当局が大規模な景気支援策を打ち出し、買いが集まっている。今回の反発について大手証券会社は、ショートカバーではなく新規購入の結果だと指摘している。中国国内では今後、一段の財政出動が行われる可能性があると報じられている。景気支援措置が続く場合、中国関連株への関心はさらに高まるかもしれない。依然として割安感と上昇余地のある「中国関連米国株」をピックアップした。
米国市場で中国関連株が好調
中国当局が大規模景気支援策を打ち出した9月24日以降、S&P500とダウ平均株価、ナスダック100指数はいずれも0.3%下落し、米国市場は凪相場の様相を呈している。一方、主要指数構成銘柄の騰落率トップ10銘柄を確認してみると、10%以上上昇した銘柄も目立つ。
中国当局が大規模景気支援策を打ち出した9月24日以降、S&P500とダウ平均株価、ナスダック100指数はいずれも0.3%下落し、米国市場は凪相場の様相を呈している。一方、主要指数構成銘柄の騰落率トップ10銘柄を確認してみると、10%以上上昇した銘柄も目立つ。
うちカジノ大手の $ウィン・リゾーツ (WYNN.US)$ や $ラスベガス・サンズ (LVS.US)$ は2割以上上昇している。両社は中国(マカオ)の売上比率がそれぞれ約5割、6割と高い。その他の上昇率上位銘柄でも、中国関連株(注)が目立った。
(注:中国売上比率が比較的高い銘柄、あるいは資源関連株。表では*印が付いており、セル全体が薄いピンク色になっている銘柄。)
たとえば、資源大手の $フリーポートマクモラン (FCX.US)$ や化粧品大手の $エスティローダー クラスA (EL.US)$ 、そして半導体株の $マイクロン・テクノロジー (MU.US)$ や $コヒレント (COHR.US)$ 、 $エヌビディア (NVDA.US)$ 、 $アドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD.US)$ 、 $ASMLホールディング (ASML.US)$ などだ。
もっとも半導体は全般的に中国売上比率が高く、中国景気回復の恩恵は他の業種より大きくなる傾向がある。主要指数が下落しているなか、SOX指数だけプラスになっているのは、中国の大規模景気刺激策への期待を反映しているかもしれない。その意味でいうと、半導体株こそ「ド本命」の中国関連株と言えるかもしれない。
(SOX指数のうち構成比率が最も高いエヌビディアの場合、足元の最大上昇要因はジェーンスンフアンCEOが最新AI半導体Blackwellは「フル生産中」とコメントしたことと考えられる。)
依然として割安感と上昇余地ある銘柄は?
中国関連株の急騰ぶりからすると、期待先行の印象が強く、上昇余地は薄れている可能性があるとの懸念も生じやすい。そこで、上記表の中国関連株のうち、アナリストたちの平均目標株価乖離率を確認してみることにした。
中国関連株の急騰ぶりからすると、期待先行の印象が強く、上昇余地は薄れている可能性があるとの懸念も生じやすい。そこで、上記表の中国関連株のうち、アナリストたちの平均目標株価乖離率を確認してみることにした。
乖離率から上昇余地が大きいと示唆されている銘柄は、半導体メモリー大手の $マイクロン・テクノロジー (MU.US)$ や最先端露光措置大手の $ASMLホールディング (ASML.US)$ 、半導体のプロセス制御ソリューションや検査システムを提供する $オント・イノベーション (ONTO.US)$ 、半導体製造装置大手の $ラム・リサーチ (LRCX.US)$ 、AI半導体王者の $エヌビディア (NVDA.US)$ など半導体株が目立つ。
半導体株は米リセッション懸念や顧客企業のAI収益化懸念で調整が続いていたため、平均目標株価との乖離率が高まっていた。中国の景気鈍化は夏場以降の調整要因ではないが、それによるマイナス影響はとっくに株価に織り込んでいることを踏まえると、逆のサプライズがあった場合、株価の押上げ要因になり得る。うち、ラムリサーチを除けば予想PER(株価収益率)は過去5年平均を下回っており、割安感もあると言えよう。
その他では、米石油メジャーの $シェブロン (CVX.US)$ や鉱山資源大手 $フリーポートマクモラン (FCX.US)$ は資源価格との連動性が高い。足元では中国の景気回復期待を受け、銅や原油の価格が上昇しており、エネルギー株が堅調だ。原油高は中東情勢の悪化懸念による地政学リスクも背景にある。両銘柄は半導体株よりは上昇余地はやや低いが、バリュエーション面では割安感があると言えよう。
カジノ大手の $ウィン・リゾーツ (WYNN.US)$ と $ラスベガス・サンズ (LVS.US)$ は子会社を通じ、マカオでカジノおよびホテル事業を展開している。マカオのカジノ産業は中国本土顧客への依存度が高く、中国の景気回復期待の恩恵を受けやすい。足元で株価が急騰したことで上昇余地は低下したが、バリュエーション面では依然として割安感は残っているようだ。
●マカオのカジノ収入とカジノ2社の株価は比較的連動性が高い
●マカオのカジノ収入は今後回復する見込み
$ウィン・リゾーツ (WYNN.US)$
ホテル・カジノリゾート運営会社。客室・スイート客室、レストラン、および娯楽・レジャー施設などの設備を提供。ラスベガスやマカオなどで事業を展開する。マカオの売上比率は47.5%(2023年12月期)。
ホテル・カジノリゾート運営会社。客室・スイート客室、レストラン、および娯楽・レジャー施設などの設備を提供。ラスベガスやマカオなどで事業を展開する。マカオの売上比率は47.5%(2023年12月期)。
$ラスベガス・サンズ (LVS.US)$
賭博・コンベンションセンターの所有・運営会社。米国やマカオ、シンガポールで事業を展開する。多様なゲーム・娯楽のほかに、宿泊施設も提供。マカオの売上比率は61.7%(2023年12月期)
賭博・コンベンションセンターの所有・運営会社。米国やマカオ、シンガポールで事業を展開する。多様なゲーム・娯楽のほかに、宿泊施設も提供。マカオの売上比率は61.7%(2023年12月期)
●商品価格と資源大手2社の株価は比較的連動性が高く、商品価格は中国支援措置後、上昇傾向にある
24年10月4日作成 マーケットアナリスト Julie
出所:Bloombergよりmoomoo証券作成
出所:Bloombergよりmoomoo証券作成
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コメント
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HONDA N-ONE : あれ?中国は半導体は輸入規制しなかったっけ
声明だけか
実行はまだか
きた932 : 米国が中国に対して輸出規制している。