バフェット氏率いるバークシャー、株価が60万ドルを突破　1兆ドルクラブ仲間入りへ

最近、ウォーレン・バフェットが率いるバークシャーは新たなマイルストーンを達成した。バークシャーのクラスA株の株価が60万ドルを突破し、時価総額で米国株市場の7社目となり、テック業界外のトップ1でもある。

オマハを拠点とするこの大手企業 $バークシャー・ハサウェイ(BRK.A.US)$は年初来12.43%上昇し、同期 $S&P 500 Index(.SPX.US)$の上昇率は5％足りない。 特筆すべきは、1997年以来の同社の株価パフォーマンスがさらに好調で、同期の上昇率累計で1726.60％に達し、S&P500種指数上昇率の579.17％の約3倍となった。

1兆ドルクラブに仲間入りになるか？
バークシャー・ハサウェイは現在、時価総額約8800億ドルで米国第7位の企業であり、1兆ドルの節目に入るまであと1200億ドル。株価の高騰は伝統業種を代表するこの企業の1兆ドルクラブ仲間入りを後押しし、これを実現するのはテック業界外で初めてのこととなる。

同時に、時価総額の急増により、ウォール街で同社のマグニフィセント・セブン（「マグ7」）銘柄リスト入りの可能性を議論する声も出始めた。ストラテガス・セキュリティーズは最近、バークシャーを、テスラに取って代わる可能性のあるマグ7グループの上位3銘柄のひとつに挙げ、他の2銘柄はイーライリリーとブロードコムである。ストラテガスによると、時価総額とS&P500への利益貢献度から考えれば、バークシャーは現在新しいメンバーとしてマグ7に加わる最有力候補だ。

バフェット氏の投資動向？
バークシャーのクラスA株価が50万ドルから60万ドルに上昇するのに約2年かかった。この2年間、バフェット氏は、保険会社アレガニーの116億ドルの買収、オクシデンタル・ペトロリアムの約30％の株式取得など、いくつかの大きな動きを見せてきた。

最新の13Fによると、バークシャーの昨年12月末時点の米国株式保有総額は約3470億ドルで、前四半期の3130億ドルから約340億ドル増加した。 保有銘柄トップ10の保有総額は全体の92.92％を占め、アップルが50.19％を占めた。

第4四半期の保有銘柄トップ10： $アップル(AAPL.US)$、 $バンク オブ アメリカ(BAC.US)$、 $アメリカン エキスプレス(AXP.US)$、 $コカ コーラ(KO.US)$、 $シェブロン(CVX.US)$、 $オクシデンタル ペトロリアム(OXY.US)$、 $クラフト ハインツ(KHC.US)$、 $ムーディーズ(MCO.US)$、 $ダヴィータ(DVA.US)$、 $シティグループ(C.US)$。

バークシャー・ハサウェイは、第4四半期に石油関連企業最大手 $シェブロン(CVX.US)$を1580万株買い増やし、前四半期までの一連の売却から転じた。また、 $オクシデンタル ペトロリアム(OXY.US)$の保有株も1960万株増やした。メディアの分析によると、同社はここ数四半期、エネルギー株の保有比率を高めており、第4四半期に保有上位10銘柄に買い増やしたシェブロンとオキシデンタル・ペトロリアムの2銘柄もエネルギー株である。

その他、バークシャーが $アップル(AAPL.US)$を1000万株売却ことも注目されている。アップル株が投資ポートフォリオでアップル株が占める割合があまりにも大きくて、次のグロース株を見つける必要があると多くのアナリストが考えている。しかし、バークシャーは依然としてアップル株を9億500万株保有しており、時価総額は約1740億ドル（約26兆1260億円）に上り、ポートフォリオの50.19％を占めている。短期的には、バークシャーはまだアップルに代わるものを見つけることは困難である。

一方、バークシャーは２四半期連続で、米証券取引委員会（ＳＥＣ）から保有株式の１銘柄以上を一時的に非公開とする許可を得た。 同社は大規模な投資を行う際に、購入が完了する前に他の投資家が買いに殺到することを望まないため、こうした対応を要請することがある。投資家たちはバフェット氏が新たな大型投資を行うのではないかと推測している。

昨年11月に行った第３四半期の保有状況報告では、非公開の投資先が銀行、金融会社、保険会社である可能性を示唆した。バークシャーは、2月24日に発表される年次報告書と株主宛年次書簡で、投資と事業についてさらに明らかにする予定だとあるメディア関係者は語った。 昨年11月28日に99歳で死去した盟友のチャーリー・マンガー氏について、バフェット氏がどのようにつづるのか関心が高い。