8月の米株暴落をどう受け止めるべき？買いチャンスかそれとも暴落の始まりか

8月にS&P 500が全セクターで下落した。これは、年初から7ヶ月間に急騰した後、昨年末以来の大暴落である。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、直近S&P500の全11セクターが同月に下落したのは去年12月であった。FactSetのデータによると、公益事業、情報技術、素材セクターが全セクターのうち、最も大きく下落している。

一部の投資家にとって、今月の低迷は驚きではないだろう。Stock Trader's Almanacのデータによると、歴史を振り返ってみると、8月のパフォーマンスは1年で2番目に悪い月であり、大統領選の前年は特に悪いという。

しかし、今年8月の不調は単に季節的な要因だけではない。米国債の利回りの急騰、フィッチによる米国債の格下げ、及び依然として不透明なインフレ見通しなどが加われば、低迷は明らかだという。

ウォール街は、米株が今月以降に持ち直すか否かについて意見が分かれている。