どこよりも分かる【マイクロソフトQ1決算まとめ】

米 $マイクロソフト(MSFT.US)$が現地24日引け後に第1四半期（7 ‐ 9月期）決算を発表した。足元では、株価は水曜日で3.62%上昇。

第1四半期決算では、売上高が前年同期比13%増の565.17億ドル、過去6四半期で最大の伸びを記録した。希薄化後EPS、売上高も予想を上回った。新たな人工知能（生成AI）製品の需要が高まり、法人顧客の支出意欲が回復したことで、クラウドコンピューティング事業の成長が再び加速したことが業績を牽引した。

AIブームでクラウド需要が高まったことで、第1四半期決算マイクロソフトの売上高は1年ぶりに10％を超える伸びとなった。希薄化後EPSは前年同期比27％増の2.99ドル、予想を13％上回った。Azure及びその他のクラウドサービス売上高の伸びは鈍化せず、Office関連事業の売上高は13％増加し、WindowsやPC、ゲーム機を含む事業の売上高は3％増となり、前期のマイナス成長から脱した。

サティア・ナデラ最高経営責任者（CEO）は、対話型AI「ChatGPT（チャットGPT）」を開発したオープンAIの技術をベースにした機能を追加するため業務用ソフトウエア「オフィス」や基本ソフト（OS）「ウィンドウズ」、検索、セキュリティーソフトなど製品群全体で刷新を進めている。このパートナーシップは、チャットGPTやその他の新しいテクノロジーを自社のアプリケーションで使いたいという顧客企業を同社に呼び込むことを支援した。

エイミー・フッド最高財務責任者（CFO）はインタビューで、ChatGPTと同じ技術を導入したインターネット検索サービスも予想を上回る売上高を記録したことを明らかにした。また、クラウドやセキュリティーソフト、財務や顧客管理などのビジネス・アプリケーションなどの市場でシェアを伸ばしたと付け加えた。

Azure及びその他のクラウドサービスの売上高は減速傾向が続かず、29％増となった。Office関連事業やWindowsやPC、ゲーム機を含む事業の売上高も予想を上回り、前期のマイナス成長からプラスに転換した。

事業別に見ると、マイクロソフトのクラウド事業の売上高は強い伸びを維持した。
• Azure、GitHub、サーバー製品、企業向けとクラウドサービスを含む「インテリジェント・クラウド」事業の売上高は242.59億ドルで、前年同期比19％増となった。アナリスト予想の236.1億ドルを上回った。
•Azure及びその他のクラウドサービスの売上高は29％増、同社売上高見通しの25～26％やアナリスト予想の26％を上回った。

他の事業の売上高も予想を上回った。Office関連事業は成長加速、WindowsやPC、ゲーム機を含む事業の売上高も前期のマイナスからプラス成長に転換した。
• 企業向けと個人消費者向けのOffice製品、LinkedIn、Dynamics製品とクラウドサービスを含む「プロダクティビティー＆ビジネスプロセス」事業の売上高は185.92億ドルで、前年同期比13％増となった。アナリスト予想の182.9億ドルを上回った。
• Windows、検索、ゲーム機XboxやSurface PCを含む「モア・パーソナル」事業の売上高は136.66億ドルで、前年同期比3％増となった。アナリスト予想の128.9億ドルを上回った。

また、同社は11月1日に「Outlook」と「Word」、「PowerPoint」、「Teams」といったオフィスのプログラム向けにAIアシスタント「Microsoft 365 Copilot」の法人版を幅広くリリースする予定。顧客は既存のサブスクリプション（定額課金）に加え、月額30ドルを追加で支払うことになる。