【朝イチ報】米大幅利下げ観測強まる、弱い求人統計に反応　Nvidia、米司法省から文書提出命令を受けていない　アナリストがこれらの重要ラインに注目

市場概況
4日の米株式相場はまちまち。ダウ平均の終値は前日比38.04ドル高の4万0974.97ドル。S&P500種指数は8.86ポイント安の5520.07、ナスダック総合指数は52.00ポイント安の1万7084.30で引けた。S&P500種業種別指数では、公益や生活必需品などディフェンシブな業種が最も良いパフォーマンスを示した。需給懸念で原油相場の下落が続いていることから、エネルギーが最もパフォーマンスが低い業種となった。５日の東京株式市場は主力株をはじめ売り優勢となり、日経平均は下値を探る展開が続きそうだ。

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米株続落、弱い求人統計が景気懸念を助長　米大幅利下げ観測強まる
●労働統計局によると、7月の求人件数は767.3万件で、6月の 791万件（818.4万件から791万件に下方修正）から減少し、3年以上ぶりの低水準となった。これは、雇用市場の減速を示唆している。
●新たな求人データは、火曜日の製造業指数に続き、景気減速懸念を強めました。10年物国債利回りは8ベーシスポイント低下し、3.761%となった。
●バンクレートのシニアエコノミックアナリスト、マーク・ハムリック氏は、パウエルFRB議長が最近述べた通り、雇用市場のさらなる冷え込みは歓迎されないと指摘。
●金曜日の雇用統計が弱い結果となれば、景気後退の懸念が一層強まる可能性がある。
●投資家は年末までの大幅な利下げ期待を高めている。CME FedWatchによると、年末までに100ベーシスポイント以上の利下げが行われる確率は86%に達し、火曜日の72％より高い。
●円は対ドルで一時143円台半ばに上昇、１週間半ぶりの高値を付けた。

米国債利回り曲線、景気後退シグナル点灯か　投資家の注目集まる
●2年物と10年物国債の利回り曲線の反転が近づいているため、米国債市場は、水曜日に再び景気後退のシグナルを発する可能性がある。2年物国債利回りが10年物国債利回りを上回る現象が544営業日続いている。これは過去の米国景気後退の信頼できる予測指標とされている。
●水曜日には一時的に２年債利回りが10年債利回りを一時下回ったが、午後には両者とも3.78%でほぼ同一でした。
●過去に利回り曲線が正に戻った後、株価はまちまちである。

米経済活動、横ばいから軟化傾向広がる＝ベージュブック
米FRBは4日公表した地区連銀経済報告（ベージュブック）で、12地区連銀のうち9行が、8月の経済活動が横ばいもしくは減速したと報告した。7月公表の前回調査では5行が減速を報告していた。

エヌビディア、米司法省から文書提出命令を受けていない＝米国株個別
引け間際になって一旦プラスに転じていた $エヌビディア (NVDA.US)$が再びマイナス圏に下げている。目まぐるしい値動きが続いているが、前日は米司法省が同社が反トラスト法に違反した証拠を求め、同社や他の企業に文書提出命令状を送付したと伝わっていた。しかし、その報道に対して同社は先ほど「米司法省からの文書提出命令を受けていない」と述べている。

Nvidia株、失速感強まる中、アナリストがこれらの重要ラインに注目
●Nvidia株は、収益報告後に大きな売りが発生し、過去1週間で16%の下落を記録。投資家は、株価がどこで底を打つかを見極めようとしている。
●技術分析の専門家は、Nvidia株の現状の価格動向を観察し、今後の動向を予測。彼らは、Nvidiaの株価の重要なサポートラインとして、心理的な100ドルと200日移動平均線を挙げている。
●Oppenheimerの技術アナリスト、Ari Wald氏は、200日移動平均線が約89ドルであり、8月5日の安値と一致していると指摘。このサポートラインを維持する限り、長期的な上昇トレンドは継続すると見ている。200日移動平均線に近づけば、それを買い好機と見ている。
●Fairlead Strategiesの創設者、Katie Stockton氏は、Nvidiaの株価が過熱感を示し、数ヶ月間横ばい状態に入る可能性を指摘。

C3ai、時間外で16％超下落 1Q増収赤字継続 売上高21％増8721万ドル、営業赤字7258万ドル、EPSマイナス0.50ドル
$シースリー・エーアイ (AI.US)$の2025年度第1四半期（5-7月）の業績は増収、営業赤字継続だった。第1四半期は売上高は前年同期比20.5％増の8721万ドルとなった。営業損益は7258万ドルと赤字が継続。前年同期は7409万ドルの赤字だった。1株あたり損失（EPS・希薄化後）は0.50ドルとなった。前年同期は0.56ドルだった。

スーパーマイクロが反落 アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ＝米国株個別
$スーパー・マイクロ・コンピューター (SMCI.US)$が反落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も従来の６９３ドルから４３８ドルへと引き下げた。目標株価については２５年度の予想１株利益の１２倍という評価に基づいている。

OPECプラス、減産縮小の延期を検討＝関係者
国際原油相場の低迷を背景に、石油輸出国機構（OPEC）と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、10月の開始を予定している減産縮小の延期を協議している。加盟国の代表者らが明らかにした。

USスチールが17.5％急落、米政権が日鉄による買収阻止との報道で
4日の米株式市場で鉄鋼大手 $ユナイテッド・ステイツ・スチール (X.US)$が売られ、17.5％安で引けた。バイデン政権が日本製鉄によるUSスチールの買収計画を阻止する予定だとした報道が売り材料となった。