【朝イチ報】米株式市場、労働市場データに揺れる　エヌビディア出資のアプライド・デジタルが６５％急伸

市場概況
5日の米株式相場はまちまち。ダウ工業株30種平均は反落、S&P500種指数は続落、ナスダック総合指数は3日ぶりに反発した。ダウ平均の終値は前日比219.22ドル安の4万0755.75ドル。S&P500種指数は16.66ポイント安の5503.41、ナスダック総合指数は43.36ポイント高の1万7127.66で引けた。６日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価が４日ぶりに反発する展開が想定される。

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米国株式市場、労働市場データに揺れる　非農業部門雇用者数報告前に
●債券利回りは週初からの低下を続け、10年物国債利回りは3ベーシスポイント低下し3.731%に。
●ADPのデータによると、8月の民間部門雇用者数は予想の14万人を下回る9.9万人増で、2021年１月以来の低い伸びにとどまった。７月も11万1000人増（速報値12万2000人増）に下方修正され、労働市場減速の兆候を改めて示した。
●今週のデータも景気後退リスクの増加を示している。4日発表の7月の求人件数は3年以上ぶりの低水準となる767万件に落ち込み、労働市場の軟化を示唆。ISMの製造業指数が5カ月連続でマイナスとなり、投資家を不安にさせた。
●先週の失業保険申請件数は2週連続で減少し、23.1万件から22.7万件に。
●アナリストは、8月の非農業部門雇用者数報告で失業率が4.2%にやや低下し、16万2千人の雇用増加を予測。失業率が予想を上回ると市場にネガティブな影響を与える可能性がある。

イエレン米財務長官、健全な雇用市場を強調
●イエレン米財務長官は、米国の雇用市場が依然として健全であり、個人消費と投資支出も非常に堅調と評価した。最近のデータは若干の冷え込みを示唆しているが、総じて良好と述べている。
●イエレン氏は、失業率が歴史的に非常に低い水準にあり、健全な労働市場が続いているとの見解を示した。
●企業は採用に対してやや慎重になっているものの、依然として非常に強いペースで雇用が創出されているとイエレン氏は述べた。

ブロードコムが決算受け時間外で約７％下落 ＡＩ以外の分野が足かせに＝米国株個別
半導体の $ブロードコム (AVGO.US)$が時間外で約７％下落。引け後に５－７月期決算（第３四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、１株利益は予想を上回った。ＡＩ半導体ソリューションとＶＭウエアの継続的な強さを反映している。ただ、時間外で株価は冴えない反応。第４四半期の売上高見通しが予想に届かなかったことが嫌気されている模様。ＡＩ以外の製品に対する需要低迷が成長の足かせとなっていることを示唆している。

エヌビディアCEO、過去3カ月で530万株を売却
米半導体大手 $エヌビディア (NVDA.US)$のジェンスン・フアン最高経営責任者（CEO）は、過去3カ月で約530万株の同社普通株式を約6億3310万ドル（約908億円）で売却した。5日に米証券取引委員会（SEC）に提出された書類で明らかになった。

テスラ、約５%高　先進運転支援システムを来年１－３月期に中国と欧州で投入へ＝米国株個別
$テスラ (TSLA.US)$が約５％続伸、ナスダックをサポートしている。同社は完全自動運転（ＦＳＤ）と呼ぶ先進運転支援システムを来年１－３月期に中国と欧州で投入する計画で、規制当局の承認を待っている。同社傘下のテスラＡＩがＸへの投稿で明らかにした。６月には上海市でＦＳＤのテストが承認されていた。

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アプライド・デジタルが６５％急伸　エヌビディアなどの投資家が１億６０００万ドルを出資＝米国株個別
$アプライド・デジタル (APLD.US)$が６５％急伸。 $エヌビディア (NVDA.US)$や不動産会社リレイティド社などの投資家が同社に１億６０００万ドルの出資を行うと発表したことが材料視されている。これにより同社は財務基盤が強化され、市場に製品を大規模に投入できるようになるとしている。
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ＡＳＴスペースモバイルが１４％大幅安 最大４億ドルの株式売却契約を複数の金融機関と締結＝米国株個別
低軌道衛星を利用したブロードバンド・ネットワークを構築する $AST・スペースモバイル (ASTS.US)$が大幅安。最大４億ドルの株式売却契約を複数の金融機関と締結したことが嫌気されている。Ｂ.ライリー証券、バークレイズ・キャピタル証券、バンカメ証券、キャントール・フィッツジェラルド証券、ドイツ証券、ロス・キャピタル・パートナーズ、スコシア・キャピタル(ＵＳＡ)証券、ＵＢＳ証券と締結している。

アーム、米大手証券のアナリストがトップピックに＝米国株個別
米大手証券のアナリストが半導体セクターの見通しを上方修正すると伴に、 $アーム・ホールディングス (ARM.US)$をトップピック指定した。目標株価は１７５ドルに据え置いている。前日終値から４４％超高い水準。

トランプ氏、再選なら「政府効率化委」トップにマスク氏 利益相反か
ドナルド・トランプ前米大統領は5日、エコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークで講演し、大統領2期目の経済政策の概要を打ち出した。著名実業家イーロン・マスク氏が提唱した「政府効率化委員会」の設置を正式に提案した。

OPECプラス、減産縮小の延期で合意＝報道
石油輸出国機構（OPEC）と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が減産縮小を2カ月間延期することで合意したと、ブルームバーグが報道した。これにより供給過剰への懸念が和らぎ、5日正午前のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は約2％高の1バレル＝70.61ドル近辺で推移している。