米国市場の展望：ブロードコム、決算受け19％超急騰　時価総額1兆ドル突破

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は15.03ドル高の43929.15ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が92.34ポイント高の19995.18で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は16.92ポイント高の6068.17。

トップニュース
トランプ顧問、銀行規制当局の縮小・廃止を検討
ウォール・ストリート・ジャーナルトランプによると、トランプ政権の移行チームは、ワシントンの銀行規制を担当する主要政府機関を大幅に縮小、統合、さらに廃止することを検討している。

事情に詳しい関係者によると、トランプ氏の顧問や新設された政府効率化省の職員らが、連邦預金保険公社（FDIC）を廃止する可能性について調査し、FDICと通貨監督庁の幹部候補に対し、財務省がFDICを吸収できるかどうか質問したという。FDICなど政府機関の廃止には議会の承認が必要になる。

銀行業の経営者たちは、トランプ氏が資本バッファー、消費者保護、業界統合に関する規制を緩和することを期待しているが、FDICの預金保険事業はほぼ神聖で侵すべからざるものと見なされ、預金保険への信頼を損なう可能性のある行動は、銀行業界に急速な連鎖反応を引き起こし、顧客の不安を一層煽る恐れがある。

トランプ政権、自動運転車の衝突報告義務撤廃を検討　テスラに有利か
トランプ政権の移行チームは、電気自動車大手 $テスラ (TSLA.US)$が反対している衝突報告義務の撤廃を、政権発足時に実現したい。「過剰な」データ収集だと主張している。

この動きは、自動運転技術を搭載した車両の安全性に関する政府の調査・規制する能力を弱める可能性がある。テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、11月にトランプ氏の大統領選挙支援に2億5000万ドル以上を費やした。衝突事故報告義務の撤廃は米道路交通安全局（NHTSA）の調査対象となっているテスラにとって特に恩恵を受けるとみられる。

ブロードコム、時価総額1兆ドル突破　8-10月期は大幅増収　
米半導体製品大手 $ブロードコム (AVGO.US)$が12日引け後に2024年8-10月期（第4四半期）決算を発表。主に半導体事業がけん引して大幅増収となった。同社はまた、24年11月-25年1月期は売上高がさらに伸びるとの見通しを示した。

決算受け、同社の株価は19％超急騰し、時価総額は1兆ドルを突破した。

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コストコ、9-11月期は増収増益 年会費値上げとEC好調で
米会員制倉庫型量販店 $コストコ・ホールセール (COST.US)$が12日引け後に9-11月期（第1四半期、11月24日まで）決算を発表。年会費を7年ぶりに値上げしたことと、オンライン売上高が2桁の伸びを示したことが寄与した。

売上高は前年同期比7.5％増の622億ドルで、アナリスト予想の620億5000万ドルを上回った。会費収入は約8％増、電子商取引（EC）の売上高は13％増となった。既存店売上高は5.2％増えた。

利益は18億ドル（前年同期は16億ドル）、1株利益は4.04ドル（同3.58ドル）。株式報酬に関連する税効果を除くと、1株利益は3.82ドルとなる。ファクトセットがまとめた1株利益のアナリスト予想は3.79ドルだった。

ノボの「オゼンピック」、欧州当局が適応拡大承認 腎臓病リスク軽減
デンマークの製薬大手 $ノボ・ノルディスク (NVO.US)$は、欧州連合（EU）の欧州医薬品庁（EMA）が同社の糖尿病治療薬「オゼンピック」について、2型糖尿病の成人患者の腎臓病関連リスクを低下させる可能性を反映した適応拡大を支持したと明らかにした。

この研究のデータは、オゼンピックが糖尿病患者の腎臓病関連事象のリスクを24％低下させることを示した。同社は米国でも適応拡大を申請しており、2025年前半に判断が示される見通し。

TSMC、日本初の製造拠点の熊本工場　年内に量産開始
$台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$子会社であるJASMの堀田祐一社長は13日、TSMCにとって日本初の製造拠点の熊本工場は「年内に量産を間近に控えている」と述べた。

TSMCによると、同工場はソニーグループやデンソー向けに演算処理用のロジック半導体を生産予定で、24年内の量産開始を目指している。さらに、同社が2027年稼働予定の熊本第2工場について、2025年初頭に工事を開始予定だと述べた。

両工場の生産能力は月間で300ミリウエハー換算10万枚以上で、投資金額は約2兆9600億円。政府は最大1兆2000億円を補助し、JASMは3400人以上を採用予定だ。

アップル、ワイヤレスチップ内製化　2025年導入
ブルームバーグによると、 $アップル (AAPL.US)$は2025年から自社製チップへの切り替えを計画していると述べた。このiPhoneメーカーのチップは「Proxima」というコードネームで、ブルートゥースとWi-Fi接続に使用され、2025年に初めて製品に搭載される予定だ。TSMCが製造するという。

この移行は、現在 $ブロードコム (AVGO.US)$が提供している部品の一部が置き換えられる。また、これはアップルが $クアルコム (QCOM.US)$製のセルラーモデムから自社製に移行する計画と別物だが、最終的に両方は連携すると付け加えた。