米国市場の展望：「2024年半ばまでは利下げあるとは思わず」と米アトランタ連銀総裁、ダウ平均は48ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は48.90ドル安の33365.27ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が28.41ポイント安の13157.77で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は4.15ポイント安の4273.85。

弱気だけで終わらない米個人投資家、エネルギーに関心
米個人投資家が弱気心理を強めている。モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントが16日公表した四半期調査で、2023年10〜12月期の相場をめぐり弱気派の割合が増えた。インフレ高止まりに加え中東情勢など地政学リスクが波乱要因だ。エネルギー分野を有望な投資先とする見方も広がる。

ボスティック・アトランタ連銀総裁 ２０２４年終盤には利下げがある可能性も
「２０２４年終盤には利下げがある可能性も」、「２０２４年半ばまでは利下げあるとは思わず」、「リセッションは起きないだろう」、「インフレ期待が上振れすれば、対応する必要」とボスティック・アトランタ連銀総裁。

米利上げ、次回は見送りの公算　「終結」には温度差も
米連邦準備理事会（FRB）は10月31日〜11月1日に開く次回の米連邦公開市場委員会（FOMC）で利上げを見送る公算が大きい。パウエル議長は19日の講演で利上げの終結ではないと予防線を張ったが、市場やFRB内部の見方には温度差がある。

米ＭＭＦ資産残高が急減、リーマン破綻の週以来の大幅な落ち込み
米国のマネー・マーケット・ファンド（ＭＭＦ）の資産残高が２週連続で減少。企業が米政府への所得税の納税を行うため、資金を引き揚げた。一部の納税者に対し、納税期限が16日まで延期されていた。18日終了週に約988億ドルがＭＭＦから流出。流出額は2008年９月にリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻し、金融不安が世界の市場に波及した週以来の大きさとなった。

日銀、金利上昇リスクに警鐘　金融システム「全体として安定」
日銀は２０日、半年ごとにまとめる「金融システムリポート」を公表した。日本の金融システムについて「全体として安定性を維持している」と評価した。国内金融機関に対しては、金利の上昇が収益に与える影響に「耐え得る損失吸収力を備えている」と分析した上で、これまでより「慎重なリスク管理が求められる」と警鐘を鳴らした。

ＧＭとの暫定合意に向け前進－スト続ける全米自動車労組の交渉担当者
米 $ゼネラルモーターズ (GM.US)$と全米自動車労働組合（ＵＡＷ）は暫定合意に向けて前進している。ＵＡＷの交渉担当幹部が明らかにした。合意に至れば、１カ月余り続いている大規模なストライキに終止符が打たれる見通し。

円が一時上振れ、１ドル＝150円目前で－介入への警戒続く
20日の外国為替市場で、円は対ドルで150円を目前に一時的に急上昇した。この水準は昨年秋に日本当局が円を支えるために介入した水準に近い。円は今週を通じて150円をわずかに下回る水準で推移。日本の通貨当局による介入警戒感と高水準の日米金利差、中東情勢リスクなどの材料が混在し、方向感の定まりづらい展開が続いている。

機動的に対応しつつ粘り強く緩和継続、不確実性極めて高い－日銀総裁
日本銀行の植田和男総裁は20日、「内外の経済や金融市場を巡る不確実性が極めて高い」とし、現行の金融緩和政策を継続する方針を改めて示した。植田総裁は「経済・物価・金融情勢に応じて機動的に対応しつつ、粘り強く金融緩和を継続していく」とした上で、「賃金の上昇を伴う形で、２％の物価安定の目標を持続的・安定的に実現することを目指していく」と語った。

テスラのEV充電規格、焦点はアジア　電力網接続も注目
$トヨタ自動車 (7203.JP)$が北米の急速充電規格に米 $テスラ (TSLA.US)$の「NACS」方式を2025年から採用する。テスラ式が北米で事実上の標準となることが確実な情勢となった。テスラが充電に関するデータを握るとの見方もある。これからアジアでも広がるかどうかが焦点となる。
配信元：Bloomberg、日本経済新聞、時事通信、MINKABU