米国市場の展望：SMCI急騰、不正行為証拠なしと発表　ダウ平均は15ドル高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は15.21ドル高の44925.86ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が37.25ポイント高の19255.42で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は7.73ポイント高の6040.11。

トップニュース
スーパー・マイクロが時間外で大幅高　不正行為証拠なしと発表
スーパー・マイクロが時間外で大幅高。不正会計を巡る疑惑に関して特別委員会は経営陣または取締役会の不正行為の証拠を見つけられなかったと発表。同社はまた、ウェイガンドＣＦＯの交代も発表した。

ドル上昇
米連邦準備制度理事会（FRB）の政策に影響する米経済指標の発表を控え、米国債は下落した。ドナルド・トランプ次期米大統領はいわゆるBRICS諸国に対し、米ドルに代わる新たな通貨を作らないという確約を求めるとの警告を受け、ドルがさらに下支えされた。

11月5日の選挙以来、ドルは約2％上昇した。だが、過去10年のうち8回、ドルは12月に下落した。年末のポートフォリオ・リバランスの流れやクリスマスラリーでトレーダーがドルを売って株式などのリスク資産を買うことが多い。

また、トランプ大統領のソーシャルメディアへの投稿が市場を動揺させ、9つの主要中央銀行の政策決定会合と重要な経済データがある今月にトレーダーを不安にさせるリスクがあるため、価格が突然変動する可能性がより大きくなっている。

米国、AIメモリーやチップ製造装置の対中輸出規制を強化
バイデン政権は、中国の軍事に役立つ可能性のある先進的な半導体や人工知能システムの国内開発を遅らせる狙いで、高帯域幅メモリー（HBM）やチップ製造装置を中国に販売することにさらなる規制を発表した。また、最初の声明では挙げなかった140社の中国企業をブラックリストに追加した。

シティのアナリスト、ケビン・チェンは先週、「今回発表された規制の範囲は、投資家の間で広がっていた輸出規制強化への懸念を、少なくとも短期的には和らげる。だが、来年のトランプ政権下でさらに厳しい規制が課される可能性がある」と述べた。

新たな規制は、高帯域幅メモリーチップ（データを扱うAIに不可欠な部品）の販売を制限するもので、デバイスの頭脳として機能する高度なロジックチップに影響する既存の規制に加えて行われる。 メモリー規制はHBM2やより高度なチップに適用され、外国直接産品ルール（FDPR）を活用して米国企業と外国企業両方を管理すると政府高官は述べた。 HBMチップの大手は韓国のSKハイニックスで、アイダホ州に本社を置く $マイクロン・テクノロジー (MU.US)$とサムスン電子が続く。

テスラ、自動運転ソフトウェアの新バージョンをリリース
$テスラ (TSLA.US)$のAIソフトウェア担当副社長アショク・エルスワミ氏は土曜日の夜、フルセルフドライビング(FSD)と呼ばれるテスラの最高レベルの運転支援ソフトウェアのバージョン13が顧客に提供開始したとＸで発表した。

テスラは、これは数百万台のテスラ車を完全に自動運転車に変える製品だと考えている。 ウェッブバッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は、同社の人工知能／自動運転技術が1兆ドル相当のビジネス価値があると述べた。同氏は同社株を「買い」と評価、目標株価を400ドルに設定した。

原油が上昇、中国経済とOPEC+供給会合に注目
原油は、中国経済の緩やかな回復の兆しを受け、アジア株式とともに上昇した。

ブレント先物は、世界最大の原油輸入国である中国の工場活動が暫定的な回復の兆しを見せたことを受け、先週の3％の下落から一転、1バレル72ドル以上で取引されていた。

一方、OPEC+は供給に関する会合を12月5日に延期した。 OPEC+が3回目の微増産を延期するとの見方が大勢を占めるこの会合で、今後の政策の手がかりを探ることになる。

米UMAC、時間外急騰　トランプ氏長男を顧問に起用
ドローン（無人機）部品メーカーの米 $Unusual Machines (UMAC.US)$が、2日の時間外取引で急騰。同社は27日、ドナルド・トランプ次期大統領の長男であるドナルド・トランプ・ジュニア氏を顧問に起用と発表。

OpenAIが製品への広告導入を検討、新たな収益源を模索中=報道
OpenAIのCFO（最高財務責任者）サラ・フリアは、同社が広告モデルの導入を検討していると英フィナンシャル・タイムズ（FT)のインタビューで語った。 フリアー氏によると、同社は営利企業に再編する一方で、新たな収入源を見つけるために、AI製品に広告を導入する計画を検討している。

最近、OpenAIは商業化への道を歩み続け、製品から収益を上げている。そのライバルであるPerplexityは、すでにAIを搭載した検索エンジンで広告を試験的に導入している。