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円安+世界的利下げモードで海外債券ETFに好機!年間リターン20%超えも、新NISA枠3銘柄と米ドル建て5銘柄を紹介

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 07/02 02:46
円安が進む日本では日銀が追加利上げのタイミングを計っている状況だが、日本以外では世界的に利下げモードへとシフトしており、海外債券投資に目を向けても良いのではないだろうか?海外債券ETFの中には、足元で上場来高値を更新している銘柄も少なくない
株式と比べた債券投資の特徴は、安定的な利回り(配当)が得られる一方で価格変動が小さいことで、価格上昇の期待は薄い。だが、利下げに伴う金利低下局面では債券価格が上昇することから、従来のインカムゲインだけでなく、キャピタルゲインまで期待できる。さらに、今後も円安が続けば為替差益も加わるため、海外債券ETFは“無双”状態となる可能性がある。
そこで、2023年7月からの直近1年の投資リターン(年間分配金利回り+年初来騰落率-信託報酬)が10%を上回っている銘柄をピックアップする。このうち、新NISAの成長投資枠で投資が可能な債券ETF3銘柄と、米国市場に上場している毎月分配型のドル建て債券5銘柄(リスク抑制型と高利回り型の2タイプ)を紹介する。なお、類似の指標を用いているETFは、直近1年の投資リターンが最も良い銘柄を採り上げる。
直近1年のリターンが10%超の東証上場の海外債券ETF(新NISAの成長投資枠の対象)
円安+世界的利下げモードで海外債券ETFに好機!年間リターン20%超えも、新NISA枠3銘柄と米ドル建て5銘柄を紹介
$NF・新興国債ヘッジ無ETF (2519.JP)$直近1年の投資リターンは20%超!
正式名称は「NEXT FUNDS新興国債券・J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)連動型上場投信」。
新興諸国が発行する米ドル建のブレディ債(新興国が債務再編後に発行する米ドル建て債で、米国が保証するなどの措置が取られている)、ローン、ユーロボンドを対象とした指数で、JPモルガン証券が公表している「JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(円換算)」に連動させている。5月末時点でカタールやアルゼンチン、エクアドルなどの国債証券が組み入れられている。
管理会社は野村アセットマネジメント。信託報酬は税込み0.209%程度。分配金支払い基準日は3月と9月の7日。2018年7月の上場(設定)で、設定来の騰落率は38.6%、直近3年間では19.5%(5月末時点、分配金の再投資が前提)。直近1年間の1口当たり分配金は49.3円で、利回りは4.40%。直近1年間の価格騰落率は16.24%7月2日に昨年来高値を更新している。
$NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信 (2511.JP)$米国やフランスなど主要国の国債を組み入れ
正式名称は「NEXT FUNDS外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信」。
世界主要国の国債の総合収益率を各市場の時価総額で加重平均した債券指数で、FTSE Fixed Incomeが公表している「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」に連動させている。5月末時点で米国債やフランス国債などを中心に組み入れられており、平均最終利回りは4.0%、平均デュレーションは6.5年。
管理会社は野村アセットマネジメント。信託報酬は0.132%程度。分配金支払い基準日は3、9月の各7日。2017年12月の上場(設定)で、設定来の騰落率は29.4%、直近3年間では17.8%(5月末時点、分配金の再投資が前提)。直近1年間の1口当たり分配金は31.7円で、利回りは3.73%。直近1年間の価格騰落率は8.85%。6月28日に上場来高値を更新している。
円安+世界的利下げモードで海外債券ETFに好機!年間リターン20%超えも、新NISA枠3銘柄と米ドル建て5銘柄を紹介
$上場インデックスファンド豪州国債(為替ヘッジなし) (2844.JP)$トリプルA格の信用力で抜群の安定感
残存期間が7~10年の豪州国債の総合投資収益を指数化した「ブルームバーグ豪州国債(7-10年)インデックスTTM(為替ヘッジなし、円ベース)」に連動させている。6月末時点で平均最終利回りは4.67%、平均残存期間は8.24年。豪州国債はムーディーズやS&Pが信用力で最高のトリプルA格を付与している。
管理会社は日興アセットマネジメント。信託報酬は税込み0.121%程度。分配金支払い基準日は2、5、8、11月の各10日。2022年2月の上場(設定)で、設定来の騰落率は12.22%、直近1年間では12.64%(5月末時点、分配金の再投資が前提)。直近1年間の1口当たり分配金は207円で、利回りは3.73%。直近1年間の価格騰落率は8.85%。
米国上場のドル建て債券ETFには円安効果の上乗せ期待や毎月分配の魅力も
米国市場のドル建てのETFにも好リターン銘柄がある。円安効果が加われば、リターンのさらなる上乗せも見込める。新NISA枠の対象外だが、毎月の分配金支払いが期待できるのも魅力だ。ここでは、ドル建ての時点で10%以上のリターンがある銘柄をピックアップする。
短い年限の債券でリスクを抑制している米国上場の海外債券ETF
円安+世界的利下げモードで海外債券ETFに好機!年間リターン20%超えも、新NISA枠3銘柄と米ドル建て5銘柄を紹介
$SPDR Bloomberg Barclays Investment Grade Floating Rate ETF (FLRN.US)$(SPDRブルームバーグ投資適格変動金利ETF):5年未満の変動利付債を組み入れ
変動金利に一定のスプレッドを上乗せした金利を支払うドル建て債券で構成する「ブルームバーグ・米ドル・変動利付債券・5年未満・インデックス」に連動させている。残存期間が1カ月以上5年未満で、発行額が3億ドル以上の証券を対象に、23年12月末時点で国際復興開発銀行債や欧州復興開発銀行(EBRD)債などが組み入れられている。
管理会社はSPDRステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ。管理手数料は0.15%程度。分配金支払い基準日は毎月月初。2011年11月の上場で、直近10年間の平均年間トータルリターンは2.00%、直近3年間では3.24%(3月末時点)。直近1年間の分配金利回りは6.35%。直近1年間の価格騰落率は6.09%。7月1日に昨年来高値を更新している。
$JPモルガン・ウルトラショート・インカムETF (JPST.US)$日本のメガバンクやトヨタのドル債も組み入れ
「ICE・BofA3カ月米国財務省証券インデックス」をベンチマークに、主に投資適格の米ドル建て債で、デュレーションを1年以下とする運用を目指したポートフォリオを組んでいる。23年11月末時点で、3メガバンクやトヨタ自動車など日本を含む世界各地の金融機関や自動車メーカーなどのドル建て債券が組み入れられている。
管理会社はJPモルガン・アセット・マネジメント。管理手数料は0.18%程度。分配金支払い基準日は毎月月初。2017年5月の上場で、上場来の平均年間トータルリターンは2.39%、直近5年間では2.42%(3月末時点)。直近1年間の分配金利回りは5.64%。直近1年間の価格騰落率は5.59%。7月1日に上場来高値を更新している。
円安+世界的利下げモードで海外債券ETFに好機!年間リターン20%超えも、新NISA枠3銘柄と米ドル建て5銘柄を紹介
$iシェアーズ 米国短期国債 ETF (SHV.US)$安定度抜群の米国短期国債に連動
1年未満の米国財務省短期証券で構成する「ICE短期米国国債インデックス」に連動させている。
管理会社はブラックロック。管理手数料は0.15%程度。分配金支払い基準日は毎月月初。2007年1月の上場で、上場来の平均年間トータルリターンは1.23%、直近5年間では1.91%(3月末時点)。直近1年間の分配金利回りは5.53%。直近1年間の価格騰落率は4.85%。7月1日に上場来高値を更新している。
円安+世界的利下げモードで海外債券ETFに好機!年間リターン20%超えも、新NISA枠3銘柄と米ドル建て5銘柄を紹介
利回りだけで8%も狙える、高利回りを重視した米国上場の海外債券ETF
円安+世界的利下げモードで海外債券ETFに好機!年間リターン20%超えも、新NISA枠3銘柄と米ドル建て5銘柄を紹介
$Spdr Portfolio High Yield Bond Etf (SPHY.US)$(SPDRポートフォリオ・ハイ・イールド債ETF):配当金利回りは約8%
投資適格未満の格付けで、3年以上の発行年限で1年以上の残存期間のある、発行額2.5億ドル以上の米ドル建て債で構成する「ICE・BofA・米国・ハイイールド・インデックス」に連動させている。24年12月末時点で米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)債や米連邦住宅金融抵当金庫(フレディマック)債などが組み入れられている。
管理会社はSPDRステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ。管理手数料は0.05%程度。分配金支払い基準日は毎月月初。2012年6月の上場で、直近10年間の平均年間トータルリターンは4.22%、直近3年間では2.32%(3月末時点)。直近1年間の分配金利回りは8.49%。直近1年間の価格騰落率は9.14%。6月12日に上場来高値を更新している。
$ヴァンエック・新興国ハイ・イールド債ETF (HYEM.US)$年間リターンは17%超、3000円程度からの投資が可能
投資適格未満の格付けを受けた非ソブリン新興国発行体の米ドル建て債券で構成する「ICE・BofAダイバーシファイド・ハイイールド米国エマージング・マーケッツ・コーポレート・プラス・インデックス(EMLH)」に連動させている。4月末時点で中国工商銀行債、アルゼンチン・ブエノスアイレス州債、中国・交通銀行債などが組み入れられている。
管理会社はヴァンエック。管理手数料は0.40%程度。分配金支払い基準日は毎月月初。2012年5月の上場で、上場来の平均年間トータルリターンは3.74%、直近5年間では1.59%(4月末時点)。直近1年間の分配金利回りは6.64%。直近1年間の価格騰落率は11.07%。買付最低金額は3000円程度。6月25日に上場来高値を更新している。
円安+世界的利下げモードで海外債券ETFに好機!年間リターン20%超えも、新NISA枠3銘柄と米ドル建て5銘柄を紹介
金利上昇と円高への反転タイミングに要注意!
現在は新興国だけでなく、先進国も3月のスイス、5月のスウェーデンに続き、6月にはカナダとEUが利下げに転換している。基本的に債券の価格が大きく上昇するのは、利下げや利下げの思惑で、ベースとなる金利水準が低下しているときに限られる
逆から見ると、金利水準が低下していなけれれば、債券価格が大きく上昇する可能性が引くということだ。金利低下が収まれば、価格上昇は期待できなくなる。同時に、金利低下とともに分配金利回りも低下することになる。
また、円安から円高に転じた場合、円ベースで換算したリターンが目減り、もしくはマイナスになる可能性もある。
さらに、金利が反転して上昇した場合は価格が下落するので、マイナスリターンになることも想定される。このほか、複数の銘柄が組み入れられているとはいえ、債券投資では組み入れ銘柄の信用リスクも認識しておく必要があるだろう。
ーmoomooニュースMark
出所:各管理会社HP、MINKABU、moomoo
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