データセンター特需で青天井モード入り?!「空調・電設」厳選6銘柄、3カ月で1.6倍超の急騰銘柄も!
AIブームを背景としたデータセンター建設需要の恩恵を享受しているのは、総合建設大手「ゼネコン」よりも、空調や電気など専門性の高い設備工事に強みを持つ「サブコン」と呼ばれる事業者だ。年内に入って上場来高値を更新する銘柄が相次いでおり、ここ3カ月で株価が1.6倍超に急騰した銘柄もある。
関連銘柄の多くは25年3月期中間決算が好調で、通期見通しの上方修正や配当の上乗せ予想をした銘柄も少なくない。データセンター“特需”が、売上増に加え、「売り手市場」を背景とした受注案件の選別が利益率向上に結び付いている。今後の業績の“先行指数”といえる受注高も前年同期を上回っている銘柄が多く、先行きの見通しも良好といえる。
その中でも11月以降に上場来高値を更新した、勢いのある空調工事4銘柄、電設工事2銘柄をピックアップする。
関連銘柄の多くは25年3月期中間決算が好調で、通期見通しの上方修正や配当の上乗せ予想をした銘柄も少なくない。データセンター“特需”が、売上増に加え、「売り手市場」を背景とした受注案件の選別が利益率向上に結び付いている。今後の業績の“先行指数”といえる受注高も前年同期を上回っている銘柄が多く、先行きの見通しも良好といえる。
その中でも11月以降に上場来高値を更新した、勢いのある空調工事4銘柄、電設工事2銘柄をピックアップする。
【空調設備工事サブコン4銘柄】
◆ $朝日工業社 (1975.JP)$
1925年に設立された空調・衛生設備工事の専業大手。クリーンルームなどハイテク環境制御装置に強みを持ち、工場・研究所やデータセンターなど生産環境施設向けの売上が5割近くに上る。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比3.6%減、営業利益は26.5%増、純利益は46.2%増。売上総利益率の改善や政策保有株の売却が増益に貢献した。
通期見通しは、中間決算発表時に上方修正。売上高は前年比0.9%増、営業利益は31.3%増、純利益は34.7%増と、過去最高益を見込んでいる。年間配当は期末を1株当たり40円上乗せして前年比実質40円増の100円と予想している。
4-9月の受注高は前年が上期に集中した反動で前年同期比42.0%の減少となったが、同社は「通期計画通りの進捗」としている。
株価は12月12日に上場来高値を付けた。
◆ $朝日工業社 (1975.JP)$
1925年に設立された空調・衛生設備工事の専業大手。クリーンルームなどハイテク環境制御装置に強みを持ち、工場・研究所やデータセンターなど生産環境施設向けの売上が5割近くに上る。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比3.6%減、営業利益は26.5%増、純利益は46.2%増。売上総利益率の改善や政策保有株の売却が増益に貢献した。
通期見通しは、中間決算発表時に上方修正。売上高は前年比0.9%増、営業利益は31.3%増、純利益は34.7%増と、過去最高益を見込んでいる。年間配当は期末を1株当たり40円上乗せして前年比実質40円増の100円と予想している。
4-9月の受注高は前年が上期に集中した反動で前年同期比42.0%の減少となったが、同社は「通期計画通りの進捗」としている。
株価は12月12日に上場来高値を付けた。
◆ $三機工業 (1961.JP)$
旧三井物産機械部を母体として1925年に創設された三井系の設備工事大手。空調設備が売上の6~7割を占めるが、電気設備やプラント設備も手掛ける。
25年3月期中間(4-9月)決算は、EV電池工場など利益率の高い大型工事が寄与し、売上高が前年同期比18.4%増、営業利益は約4.6倍、純利益は約3.2倍で、いずれも過去最高を更新。
通期見通しは中間決算発表時に上方修正し、売上高は前年比10.4%増、営業利益は42.4%増、純利益は29.6%増を見込む。年間配当は中間、期末それぞれ1株当たり12.5円上乗せして前年比25円増の110円と予想している。
旧三井物産機械部を母体として1925年に創設された三井系の設備工事大手。空調設備が売上の6~7割を占めるが、電気設備やプラント設備も手掛ける。
25年3月期中間(4-9月)決算は、EV電池工場など利益率の高い大型工事が寄与し、売上高が前年同期比18.4%増、営業利益は約4.6倍、純利益は約3.2倍で、いずれも過去最高を更新。
通期見通しは中間決算発表時に上方修正し、売上高は前年比10.4%増、営業利益は42.4%増、純利益は29.6%増を見込む。年間配当は中間、期末それぞれ1株当たり12.5円上乗せして前年比25円増の110円と予想している。
4-9月の受注高は前年同期比20.4%増で、過去最高となっている。
株価は12月12日に上場来高値を付けた。1903年創業の総合設備工事大手。空調や水衛生の管工事を中心に、電気や消防施設、機械器具設置工事も展開する。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比15.6%増、営業利益は約2.2倍、純利益は約2.3倍。工場やデータセンターの大型工事が進捗したことで、売上高と営業利益は過去最高を更新した。
通期見通しは中間決算発表時に上方修正し、売上高は前年比26.6%増、営業利益は60.9%増、純利益は43.1%増を見込む。年間配当は期末予想を1株当たり19円引き上げ、前年比実質47.5円増の123円と予想している。
4-9月の受注高は前年同期比7.3%増で、上期としての過去最高を更新。半導体工場やデータセンターなどの受注で産業施設工事の受注高が過去最高となったことが牽引した。
株価は12月12日に上場来高値を付けた。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比15.6%増、営業利益は約2.2倍、純利益は約2.3倍。工場やデータセンターの大型工事が進捗したことで、売上高と営業利益は過去最高を更新した。
通期見通しは中間決算発表時に上方修正し、売上高は前年比26.6%増、営業利益は60.9%増、純利益は43.1%増を見込む。年間配当は期末予想を1株当たり19円引き上げ、前年比実質47.5円増の123円と予想している。
4-9月の受注高は前年同期比7.3%増で、上期としての過去最高を更新。半導体工場やデータセンターなどの受注で産業施設工事の受注高が過去最高となったことが牽引した。
株価は12月12日に上場来高値を付けた。
◆ $日比谷総合設備 (1982.JP)$
空調設備をメイン、衛生、電気、情報通信も手掛ける工事会社。旧日本電信電話公社(現NTT)の電話局建設のために設立され、現在もNTTグループからの売上が4割程度を占める。データセンター冷却技術に強みを持つ。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比14.1%増、営業利益は約3.3倍、純利益は約2.7倍。データセンターや情報関連向けの売上高が前年同期比42%程度(単体ベース)伸びた。年間配当は当初予想を据え置き、1株当たり配当は前年比2円増の88円としている。
通期見通しは、売上高が8.6%増、営業利益は2.8%増、純利益は4.2%減で据え置いているが、中間段階で営業利益の進捗率は55%、純利益は56%に達している。
4-9月の受注高は前年同期比39.8%減となっているが、同社は受注計画を「手持工事の水準や工事施工能力を勘案しつつ、戦略的に推進している」ことを理由に挙げている。「下期は大型データセンターを中心に受注を拡大する見通し」で、「通期での業績予想達成は十分に可能」としている。
株価は12月10日に上場来高値を更新している。
空調設備をメイン、衛生、電気、情報通信も手掛ける工事会社。旧日本電信電話公社(現NTT)の電話局建設のために設立され、現在もNTTグループからの売上が4割程度を占める。データセンター冷却技術に強みを持つ。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比14.1%増、営業利益は約3.3倍、純利益は約2.7倍。データセンターや情報関連向けの売上高が前年同期比42%程度(単体ベース)伸びた。年間配当は当初予想を据え置き、1株当たり配当は前年比2円増の88円としている。
通期見通しは、売上高が8.6%増、営業利益は2.8%増、純利益は4.2%減で据え置いているが、中間段階で営業利益の進捗率は55%、純利益は56%に達している。
4-9月の受注高は前年同期比39.8%減となっているが、同社は受注計画を「手持工事の水準や工事施工能力を勘案しつつ、戦略的に推進している」ことを理由に挙げている。「下期は大型データセンターを中心に受注を拡大する見通し」で、「通期での業績予想達成は十分に可能」としている。
株価は12月10日に上場来高値を更新している。
<上記4社を含む空調設備工事サブコン7銘柄>
【電気設備工事サブコン2銘柄】
◆ $住友電設 (1949.JP)$
親会社の $住友電気工業 (5802.JP)$が50%超保有。電気設備工事が売上の約6割を占めるが、情報通信や空調、プラントなどの設備工事も手掛ける。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比13.4%増で過去最高となり、営業利益は約2倍、純利益は約1.8倍に上った。前年に受注したデータセンターなど大型工事の進捗が貢献した。
通期見通しは中間決算発表時に上方修正し、売上高は前年比7.8%増、営業利益は23.5%増、純利益は5.4%増を見込んでいる。年間配当は中間、期末それぞれ1株当たり3円上乗せし、前年比14円増の106円と予想している。
4-9月の受注高は前年同期比で8.5%減少したが、「豊富な手持工事高を背景として」利益を重視して案件を絞ったもよう。手持工事高は前年同期より14.0%増え、通期を含めて過去最高となっている。
株価は11月25日に上場来高値を更新している。
◆ $住友電設 (1949.JP)$
親会社の $住友電気工業 (5802.JP)$が50%超保有。電気設備工事が売上の約6割を占めるが、情報通信や空調、プラントなどの設備工事も手掛ける。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比13.4%増で過去最高となり、営業利益は約2倍、純利益は約1.8倍に上った。前年に受注したデータセンターなど大型工事の進捗が貢献した。
通期見通しは中間決算発表時に上方修正し、売上高は前年比7.8%増、営業利益は23.5%増、純利益は5.4%増を見込んでいる。年間配当は中間、期末それぞれ1株当たり3円上乗せし、前年比14円増の106円と予想している。
4-9月の受注高は前年同期比で8.5%減少したが、「豊富な手持工事高を背景として」利益を重視して案件を絞ったもよう。手持工事高は前年同期より14.0%増え、通期を含めて過去最高となっている。
株価は11月25日に上場来高値を更新している。
◆ $関電工 (1942.JP)$
電設工事で国内2強の一角。 $東京電力ホールディングス (9501.JP)$が46%保有する持分法適用会社だが、売上高に占める東電グループの比率は3割弱にとどまる。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比9.5%増、営業利益が61.5%増、純利益が55.5%増。同社単体では、屋内線・環境設備工事のうちデータセンター向けの売上が前年同期比で37%、2年前の同期比で2.6倍に増加している。
通期見通しは中間決算発表前に上方修正し、売上高が前年比5.8%増、営業利益が5.0%増、純利益が5.3%増を見込む。年間配当は中間、期末それぞれ1株当たり4円上乗せし、前年比10円増の51円と予想している。
単体での4-9月の受注高は前年同期比21.5%増。データセンター向けは前年同期比12.4%増加した。
株価は11月14日に上場来高値を更新している。
電設工事で国内2強の一角。 $東京電力ホールディングス (9501.JP)$が46%保有する持分法適用会社だが、売上高に占める東電グループの比率は3割弱にとどまる。
25年3月期中間(4-9月)決算は、売上高が前年同期比9.5%増、営業利益が61.5%増、純利益が55.5%増。同社単体では、屋内線・環境設備工事のうちデータセンター向けの売上が前年同期比で37%、2年前の同期比で2.6倍に増加している。
通期見通しは中間決算発表前に上方修正し、売上高が前年比5.8%増、営業利益が5.0%増、純利益が5.3%増を見込む。年間配当は中間、期末それぞれ1株当たり4円上乗せし、前年比10円増の51円と予想している。
単体での4-9月の受注高は前年同期比21.5%増。データセンター向けは前年同期比12.4%増加した。
株価は11月14日に上場来高値を更新している。
<上記2社を含む電気設備工事サブコン4銘柄>
【データーセンター特需で恩恵を受けるその他の銘柄】
<空調関連2銘柄>
<空調関連2銘柄>
<情報通信設備工事サブコン3銘柄>
ーmoomooニュースMark
出所:各社HP、moomoo
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コメント
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HONDA N-ONE : こういうのは恐らく業績のプラス方向に寄与する可能性がもちろんあるのだろうけど事業全体のポートフォリオとしての割合が大きいのかは別問題なので株価が上昇するかはかなり疑問のあるところかな