ブロードコムCEO、「AI半導体需要は強い」! 非AI事業は予想下振れ、今後回復見通し【決算まとめ】
●4Q売上高ガイダンスが市場予想をやや下回り、売り材料となった。AI半導体は好調だが、非AI事業の伸びが市場予想を下振れる見込みとなった。
●会社側は通期のAI関連売上高見通しを再び上方修正した。引き上げ幅は市場予想を上回ったが、株価を押し上げるには至らなかった。翌6日の雇用統計を控え、投資家が慎重姿勢を強めていることも影響したとみられる。
●会社側は通期のAI関連売上高見通しを再び上方修正した。引き上げ幅は市場予想を上回ったが、株価を押し上げるには至らなかった。翌6日の雇用統計を控え、投資家が慎重姿勢を強めていることも影響したとみられる。
決算ハイライト
◇24.10期3Q(5-7月期)実績:強弱まちまち
◇4Q(8-10月期)売上高ガイダンス:市場予想をやや下回る
◇24.10期3Q(5-7月期)実績:強弱まちまち
◇4Q(8-10月期)売上高ガイダンス:市場予想をやや下回る
◇AI事業は好調、非AI事業は「底打ちし、4Qに回復」
●決算説明会で経営陣は、「AI需要は依然として強い」とコメント。AI半導体の需要好調を反映し、通期のAI関連売上高見通しを従来の110億ドルから120億ドルへ、再び上方修正した。引き上げ幅も市場予想を上回った。
●AI半導体の好調見通しと4Qの総売上高ガイダンスの予想下振れを合わせて考えると、非AI事業の伸びは市場予想を下回る見込みとなった。
●経営陣は、AI以外の半導体事業は大半が最悪期にあるか、最悪期を脱したと説明。「これらの市場の一部では、売上高が前年同期を大きく下回っているものの、前四半期比では再び伸び始めている。AI関連以外は底を打っており、4Qに回復が見込まれる」と示した。
●「AI関連事業の成長率は他の事業を上回る。AIネットワーキングとカスタムAIアクセラレータの両方に対するハイパースケーラーからの強い需要によるもの」とし、「来年もAIが引き続き、好調を維持すると確信している」と述べた。
●決算説明会で経営陣は、「AI需要は依然として強い」とコメント。AI半導体の需要好調を反映し、通期のAI関連売上高見通しを従来の110億ドルから120億ドルへ、再び上方修正した。引き上げ幅も市場予想を上回った。
●AI半導体の好調見通しと4Qの総売上高ガイダンスの予想下振れを合わせて考えると、非AI事業の伸びは市場予想を下回る見込みとなった。
●経営陣は、AI以外の半導体事業は大半が最悪期にあるか、最悪期を脱したと説明。「これらの市場の一部では、売上高が前年同期を大きく下回っているものの、前四半期比では再び伸び始めている。AI関連以外は底を打っており、4Qに回復が見込まれる」と示した。
●「AI関連事業の成長率は他の事業を上回る。AIネットワーキングとカスタムAIアクセラレータの両方に対するハイパースケーラーからの強い需要によるもの」とし、「来年もAIが引き続き、好調を維持すると確信している」と述べた。
◇新型iPhone販売開始の恩恵は?
ブロードコムは $アップル (AAPL.US)$ のサプライヤーでiPhoneの主要部品を供給している。決算説明会でブロードコムの経営陣は、「次世代デバイス(※)がブロードコムの4Qワイヤレス収益を前四半期比20%増に押し上げると予想しているが、前年同期と比べると依然として横ばいになる見通しだ」と示した(※アップルやiPhoneについては直接言及せず)。
ブロードコムは $アップル (AAPL.US)$ のサプライヤーでiPhoneの主要部品を供給している。決算説明会でブロードコムの経営陣は、「次世代デバイス(※)がブロードコムの4Qワイヤレス収益を前四半期比20%増に押し上げると予想しているが、前年同期と比べると依然として横ばいになる見通しだ」と示した(※アップルやiPhoneについては直接言及せず)。
ウォール街からの評価はまちまちだが、ポジティブ評価が目立つ
決算発表後、Fubon Securitiesは目標株価を引き下げたが、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックス、JPモルガンは目標株価を引き上げた。 エヌビディアと直接対決せず、ハイパースケーラーの投資拡大の恩恵が期待できる
ブロードコムのAI関連製品の主要顧客は、 $アルファベット クラスA (GOOGL.US)$ や $メタ・プラットフォームズ (META.US)$ のようなハイパースケーラーである。ハイパースケーラー向けにカスタムAI半導体を作るほか、AIネットワーク製品も提供している。 $アドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD.US)$ のように $エヌビディア (NVDA.US)$ と直接対決せず、ハイパースケーラーによるAI向け投資拡大の恩恵を享受できる。カスタムAI半導体とAIネットワーク製品に対する需要はいずれも好調で、AI関連売上高はここ2四半期、順調に拡大している。来年も好調さが維持される見通しで、ブロードコムは正真正銘のAI半導体株になりつつある。
今回の決算では非AI事業が足を引っ張っている構図が浮き彫りになった。非AI事業の予想下振れが嫌気されたのは、足元の米景気減速懸念も影響したとみられる。会社側は非AI事業は少しまだら模様だが、全体的には底を打っており、4Qは回復する見通しを示した。4Q決算でそれが一段と明白になれば、投資家の懸念払しょくに役立つと考えられる。
AI半導体市場における同社のユニークなポジションを踏まえると、エヌビディアの次に注目に値するAI半導体株と言えよう。半導体株をめぐる投資環境や米景気動向には留意する必要があるが、中長期的に投資妙味があると考えられる。
24年9月6日 マーケットアナリスト Julie
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
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コメント
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182483439 : 待てば海路の日和あり。待てば海路の日和あり。待てば甘露の日和あり。待てば甘露の日和あり。210まで、待ってまあーす。
Mr スコップ : ブロードコムは決算日が毎回最後。
M7と同じ時期にすればもっと上手に
立ち回れるのでは。