利下げの追い風が吹く!米クルーズ株、順風満帆の今が絶好の買い時か?過去2年で最高264%上昇
パンデミック(世界的大流行)で最も打撃を受けた業界は、クルーズ業界と言えるだろう。他のほぼ全ての業種が再開を許可された後も、何カ月も港に留まることを余儀なくされたクルーズ業者は、生き残るために莫大な負債を背負わざるを得なかった。クルーズ各社が多額の負債を抱えていることが現在も投資家にとっての主要なリスクとなっている。 $カーニバル (CCL.US)$と $ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス (NCLH.US)$は大手運航会社の中で、最も財務レバレッジが高い。
幸運にも、旅行・観光に対する需要の高まりと米FRBによる利下げが業界を救うことになった。好調な予約状況は、収益、利益、マージンの急増につながった。クルーズ会社が再び順風満帆である今、どの銘柄が買い時であるかが注目されている。
大手3社の株価は23年以来、顕著に改善した(ロイヤル・カリビアンは23年以来264%上昇、ノルウェージャンクルーズラインは71%上昇、カーニバルは132%上昇)ものの、ロイヤル・カリビアンを除いて依然としてパンデミック前の水準を大きく下回っている。今月に入ってから、米利下げ期待の高まりと原油価格下落により、米国クルーズ株はさらなる上昇を見せた。直近10日間では、ノルウェジアン・クルーズ・ラインは約18%上昇し、クルーズ銘柄の中で最も高い上昇率を記録した。カーニバル、Lindblad Expeditions、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、Viking Holdingsはそれぞれ16%、13%、13%、11%の上昇率を記録した。注目すべきは、ロイヤル・カリビアン・クルーズが24日に史上最高値を更新したことだ。
クルーズ業界の復活!需要軟化の「兆候はゼロ」
JPモルガンのアナリスト、Matthew R.Boss氏は、「先行指標において軟化の兆しは一切見られない」と述べた。これは、予約のカーブから船内消費に至るまですべてを含むものであり、ロイヤル・カリビアンとノルウェジアン・クルーズ・ラインの経営陣も、この業界の堅調な基盤を確認している。2025年の乗船定員のほぼ半分が既に予約されており、クルーズの出航は例年よりかなり早く、予約は2027年まで延びている。多くのクルーズ会社は記録的な予約数を報告し、通期ガイダンスを引き上げた。
クルーズライン国際協会(CLIA)によると、クルーズに乗船する乗客数は2024年に3,570万人に達すると予測され、2023年の3,150万人から増加する見通しだ。この予測は大流行前の2019年の数値から7%の増加を示しており、クルーズ業界の上昇を反映している。さらに、同協会によると、2027年までにクルーズ業界が約4,000万人の乗客に達する見込みで、これはカナダの全人口にほぼ匹敵するという。
クルーズ事業者は、新たな顧客を獲得するために、巨大客船やプライベートデスティネーションなどの新しい設備投資に取り組んでいる。JPモルガンは、クルーズ業界が2028年までに1.9兆ドルの世界バケーション市場の約3.8%を占めると予測している。
業界を縛る巨額債務の呪縛
しかし、旅行者がこれらの水上リゾートに熱狂的に乗り込む一方で、投資家は慎重な姿勢を見せている。大手3銘柄のうち(NCLH・CCL・RCL)、ロイヤル・カリビアンの株価だけがパンデミック前の高値を上回ることができた。カーニバルとノルウェージャンは依然として2020年2月の水準を約60%下回っている。その理由は、これらの企業が巨大な債務という重荷を抱えているためだ。
米利下げの風が吹く!米クルーズ株、債務重くても順風満帆
一方、9月19日、米連邦公開市場委員会(FOMC)は0.5%の大幅利下げを決定した。クルーズ株は米利下げから大きな恩恵を受ける可能性がある。金利の低下により、巨額の債務残高に対する利払いが減少し、固定金利債務のリファイナンスのチャンスが生まれる可能性がある。クルーズ株が低金利の恩恵を受けるもう一つの理由は、低金利が労働市場を支援し、企業の借り入れを容易にし、消費者のコストを下げることで、経済と個人消費を活性化させるからだ。これにより、旅行などの自由裁量活動に充てる資金が増えることになる。
さらに、クルーズ業界は景気循環業界であるため、健全で拡大する経済環境において業績が向上する傾向がある。
また、米経済は堅調なペースで成長している。米国のGDPは第1四半期に減速した後、第2四半期には3%成長した。アトランタ連銀はまた、第3四半期のGDP成長率見通しを従来の年率2.5%から年率3%に上方修正した。
米クルーズ大手3社、復活の帆を上げる!それぞれの行方は?
米クルーズ大手3社がポストパンデミックの回復を進める中、各社はそれぞれ独自の強みを発揮している。ロイヤル・カリビアンは新造船の導入と没入型体験に注力し、カーニバルは好調な予約動向とコスト効率化戦略を展開、ノルウェージャンはプレミアムなサービスを提供しており、3社とも消費者需要の増加から恩恵を受ける好位置にある。クルーズ業界は、多世代が楽しめる魅力があり、需要が高まっている。
アナリストによれば、今後の見通しは非常に明るいとされている。JPモルガンのアナリスト、Matthew R. Boss氏によると、ロイヤル・カリビアン・グループ、カーニバル、ノルウェージャン・クルーズ・ラインは、需要の増加と価格決定力に支えられ、2025年に力強く成長する見込みだ。
●カーニバル
$カーニバル (CCL.US)$は消費者から見ても復調している。予約数は過去最高を記録し、クルーズの大半はかなり前から満席となる中、同社は船隊の拡充を続けている。2025年出航予定のクルーズが満席となり、予約数も過去最高となっている。その人気の高まりを受けて、カーニバルは2024年度に収容能力を5%増強すると計画。2023年以来、S&P500指数が約50%上昇しているのに対し、カーニバル株は130%超上昇している。それにもかかわらず、カーニバル株は依然として2020年2月の水準を約60%下回っている。
同社はパンデミックを乗り越えるために多額の債務を抱え、第2四半期末時点で293億ドルの負債を抱え、その結果、当四半期の利払い費用は4億5000万ドル、年換算で18億ドルに上り、平均金利は6.1%となった。これにより、利払い費用は同四半期の営業利益5億6,000万ドルのほぼすべてを食いつぶした。仮にカーニバルが平均金利を1ポイント下げた場合、年間で1億8000万ドルの利払い費用を節約できる。過去10日間で、CCL株は約16%上昇している。
同社は9月30日に第3四半期決算を発表する予定で、アナリストは、第3四半期の利益が29%増の1株当たり1.11ドル、売上高は13%増の77.5億ドルと予想。The Flyによると、9月20日、Stifelのアナリスト、Steven Wieczynski氏は、カーニバルの目標株価を25ドルから27ドルに引き上げ、買いのレーティングを維持した。同氏は、カーニバルが決算発表時に通期ガイダンスを再度引き上げる可能性があると予想。
●ロイヤル・カリビアン・クルーズ
$ロイヤル・カリビアン・クルーズ (RCL.US)$は、新規およびとロイヤルゲストからの旺盛なクルーズ需要と堅調な予約動向から恩恵を受けている。また、船上での消費支出やクルーズ前の購入の増加も好調だ。同社は、過去30日間で今四半期、今年度、来年度の利益見通しが上方修正された。
同社は、5つのブランドで68隻の船舶を運航する、世界第2位のクルーズ運営会社だ。中価格帯のクルーズ株として、同社は3社の中で最も優れたパフォーマンスを示してる。過去10日間で、ロイヤル・カリビアン・クルーズ株は約14%上昇。2023年以来、同社株は264%超上昇しており、パンデミック前の高値を上回ることができた(カーニバルとノルウェージャンはまだパンデミック前の高値に回復していない)。
●ノルウェジアン・クルーズ・ライン
過去10日間で、 $ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス (NCLH.US)$株は約18%上昇し、クルーズ銘柄の中で最も高い上昇率を記録した。ノルウェージャン・クルーズラインは、JPモルガンの見通しでは中立の評価を受けているが、今後の展望は明るいとされている。
出所:moomoo、yahoo finance、thestreet、benzinga
この記事は一部に自動翻訳を利用しています
-moomooニュースSherry
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