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米国CPI上昇とAI株

2024年3月12日に発表された米国CPI(前年比)は結果3.2%でした。
同時刻に発表された米国コアCPI(前年比)は結果3.8%でした。
CPIは消費者物価指数の略称で物価の高さを計る指標です。
今回の結果では生鮮食品とエネルギー価格を含むCPI(前年比)が0.1%上昇して物価が下げ止まっています。
これは昨年2023末から予想されていたことで想定の範囲内です。
物価とは上がり始めると加速しますが、下がるときは下落と停滞を繰り返します。
この結果を受けて米10年債利回りは4.088%から4.174%へ急騰しています。これは株価にとって逆風です。
失業率発表では反応が薄かった債券市場でしたが失業率よりもCPIを重視していることがわかります。先月と似た傾向です。
米10年債利回りが2月22日高値4.354%まで上昇した場合、債券利回りの下落トレンドが崩れる可能性があり、大きな調整局面を迎えるかも知れません。
CPIの内訳を見てみるとCPI全体は前年比ベースで3.2%上昇しているのに対して
自動車保険:20.6%上昇
住居費:5.7%上昇
タバコ・喫煙製品:7.1%上昇
外食費:4.5%上昇
住居費が相変わらず高いですが自動車保険が全体の数値を押し上げています。
今年に入ってから州によってバラツキがあるものの車の修理代・買い替えコストの上昇の影響を理由に自動車保険料が上昇傾向にあります。
CPIを前年比ベースではなく前月比ベースでみると全体は0.6%上昇しているのに対して
エネルギーセクター:2.2%上昇
衣服:3.2%上昇
航空運賃:6.6%上昇
エネルギーセクターの内訳にあるガソリン価格4.3%上昇しています。これは市場に嫌気されています。
先週発表された雇用統計では正規雇用18万7000人減少に対してパートタイム雇用5万1000人増加と偏りが見えました。
全体を見ると雇用は好調ように見えますが、ややデフレ気味になるような動きが見えます。
ドル円レートは2月29日始値1ドル150.70円から3月11日終値1ドル146.74円まで下落していましたが現在値は1ドル147.69ドルまで反発しています。
ドル円が下落しても利下げ時期まで数ヶ月あるためドルは買われ続けると考えています。
ドル高が継続されればインフレ沈静化に寄与するため利下げ要因となり株式にとって追い風です。
ドル高が継続されるのは高金利政策をとっているからであり金利高が維持されれば家賃を含む住居費や自動車保険料の上昇は続くため米国家計を圧迫します。
経済にとってはマイナスですがAI株にとっては朗報です。
AI株の高騰は流行っているからという理由で見られがちですが高金利というマイナス要因を生産性向上でカバーすると言う見方がされています。
実質経済が減速傾向に入り利下げ傾向が強くなると益々AI株が上昇する可能性があります。
今回のCPIでは根強いインフレ傾向に嫌悪感を抱きましたが下げ渋る住居費と原油価格を裏腹に米国小麦先物価格はコロナ前の2019年のピーク当たりまで下がって来ています。
インフレ沈静化は確実に進行しているものの原油価格住居費の影響力が強いため金利は下がりません。
米経済が失速すれば自ずと株価は下落する可能性が高いですが経済が減速すれば原油価格が下がり米10年債利回りも低下します。
今年のどこかで起きる大きな調整局面では失業率を精査する必要はありますが絶好の株の買い場になる可能性が高まっています。
免責事項:このコミュニティは、Moomoo Technologies Inc.が教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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