米国市場の展望：エヌビディアが投資加速、AIの未来見据え　ダウ平均は113ドル高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は113.66ドル高の38883.32ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が97.71ポイント高の16116.98で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は16.36ポイント高の5134.30。

更新 -【指標速報】米2月CPI、前年比で3.2%上昇　総合・コアともに予想上回る
米労働省が12日発表した2月の消費者物価指数（CPI）が前年比で総合・コアともに市場予想を上回った。2月のCPIは前年同月比で3.2%上昇、市場予想の3.1%を上回り、前期が3.1%上昇。インフレ率の鈍化基調は続くが、そのペースは遅い。米FRBは当面、現行の高金利政策を継続する見通しだ。前月比では0.4％の上昇と予想と一致、1月の0.3%から加速、ディスインフレへの道のりの険しさを浮き彫りにした。

オラクルが決算受け時間外で12％の大幅高
$オラクル (ORCL.US)$が決算を受けて時間外で12％の大幅高。クラウドの売上高が予想を上回ったことが好感されている模様。クラウド・コンピューティング事業の成長が安定し始めていることを示唆しており、同社は声明で「Ｇｅｎ２・ＡＩインフラに対する需要が供給を大幅に上回っている」と述べていた。

エヌビディアが投資加速、AIの未来見据え
米半導体大手 $エヌビディア (NVDA.US)$は同社のチップが基盤となる人工知能（AI）ブームのおかげで一躍、投資家の人気者となった。それより目立たないが、同社はベンチャーキャピタル（VC）投資家としてもビジネス界で群を抜く存在だ。米調査会社ディールロジックのデータによると、昨年、エヌビディアは三十数社のスタートアップ企業に投資し、その活動は前年の3倍以上となった。エヌビディアの決算資料によると、他社への投資額は1月末時点で約15億5000万ドル相当に達した。前年同月の3億ドルから急増している。

エヌビディア株の２倍のリターン提供のＥＴＦ、記録的資金流入
人工知能（AI）の強気派は半導体メーカーの米 $エヌビディア (NVDA.US)$への賭けを倍加する上場投資信託（ETF）にますます引き寄せられており、売買高と資金流入は過去最高を記録した。　「 $GraniteShares 2x Long NVDA Daily ETF (NVDL.US)$」は先週、過去最高の２億5200万ドル（約370億円）の新規資金が流入。ウォール街の人気ＡＩ関連銘柄であるエヌビディアの株価が８日に下落した後、11日にＮＶＤＬは上場来２番目の売買高となった。

アーム株、ロックアップ期間終了で売りも－ＩＰＯから倍以上に上昇
$ソフトバンクグループ (9984.JP)$傘下の英半導体設計会社、 $アーム・ホールディングス (ARM.US)$の株価は、人工知能（AI）関連の半導体需要への熱狂で、昨年９月の新規株式公開（IPO）後に２倍以上に値上がりしている。12日にはロックアップが解除されるため、インサイダーにとっては売りたい銘柄となっている。

仮想通貨投資商品への資金流入、過去最高に増加－コインシェアーズ
投資家の関心の高まりを受け、暗号資産（仮想通貨）投資商品への資金流入が過去最高水準に増加していると、デジタル資産運用・調査会社コインシェアーズ・インターナショナルが指摘した。コインシェアーズの11日のリポートによると、先週のデジタル資産投資商品への資金流入は過去最高の27億ドル（約4000億円）に達した。その大半を占めているのがビットコインだという。

ヘッジファンド、株式取引のレバレッジが過去最高付近
ヘッジファンドの株式取引でレバレッジの利用が過去最高付近まで拡大している。レバレッジを活用した戦略は近年急増しており、株価の上昇を受けてリスクの高い取引が増えている。コモンファンドのマネジングディレクター、ジョン・デラノ氏は「マクロ戦略のヘッジファンドではレバレッジが間違いなく高い」とし、インフレの抑制進展や人工知能（ＡＩ）に対する自信が背景だと述べた。

ＦＲＢ利下げ、「6月以降まで待つべき」とＪＰモルガンＣＥＯ
米金融大手 $ジェイピー・モルガン・チェース (JPM.US)$のジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）は１２日、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）はインフレとの闘いで信頼性を高める必要があるとし、６月以降まで利下げを待つべきとの見方を示した。

レクサス、テスラやメルセデスより高評価－運転支援システムの安全性
自動車業界で最も注目されている安全性評価機関の一つ、米高速道路安全保険協会（ＩＩＨＳ）が、自動車メーカーの運転支援システムをテストした。 $トヨタ自動車 (7203.JP)$がセダン「レクサスＬＳ」に搭載しているシステムは、ＩＩＨＳがテストした14のシステムの中で唯一、「良（acceptable）」と評価された。ＩＩＨＳは11のシステムを「不可（poor）」 と判断し、その中には $テスラ (TSLA.US)$やメルセデス・ベンツグループ、ボルボ・カーのシステムが含まれる。