マイクロン8%急落の理由は?エヌビディアも連れ安!押し目買いのチャンス?
マイクロン8%急落でエヌビディアも連れ安
$マイクロン・テクノロジー (MU.US)$が6月26日に決算発表後、時間外取引で株価が8%急落した。それを受け、 $エヌビディア (NVDA.US)$も時間外取引で2%下落し、半導体は総じて売り優勢となった。
$マイクロン・テクノロジー (MU.US)$が6月26日に決算発表後、時間外取引で株価が8%急落した。それを受け、 $エヌビディア (NVDA.US)$も時間外取引で2%下落し、半導体は総じて売り優勢となった。
なぜ、マイクロン・テクノロジーは重要?
半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジーは、AIデータセンターで不可欠なHBM(広帯域幅メモリ)市場において世界シェア3位(1位はSKハイニックス、2位はサムスン電子)で、AI関連銘柄として注目度が高い。マイクロンと $ブロードコム (AVGO.US)$をAIブームの代表格であるエヌビディアと並んで評価するアナリストもいる。同アナリストは、両社はエヌビディアと同様にAIのリーダーとしての地位を獲得できるとし、3社を「AI 3銃士」と呼んでいる。
半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジーは、AIデータセンターで不可欠なHBM(広帯域幅メモリ)市場において世界シェア3位(1位はSKハイニックス、2位はサムスン電子)で、AI関連銘柄として注目度が高い。マイクロンと $ブロードコム (AVGO.US)$をAIブームの代表格であるエヌビディアと並んで評価するアナリストもいる。同アナリストは、両社はエヌビディアと同様にAIのリーダーとしての地位を獲得できるとし、3社を「AI 3銃士」と呼んでいる。
なお、マイクロンは、今年2月にエヌビディアのAI半導体「H200」GPUに搭載する「HBM3E」の量産を開始した。6月26日の決算説明会で経営陣は、顧客からは「HBM3E」が競合他社の製品に比べて消費電力が30%低いというフィードバックが寄せられていると明かした。
決算点検
3Q実績とAI半導体メモリーの見通しは、好調
●3Q(3~5月期)実績:売上8割増で黒字転換
売上高:68.1億ドル、前年同期比82%増、市場予想:66.7億ドル(Bloomberg集計、以下同様)
調整後1株利益:0.62ドル、前年同期は1.43ドルの損失、市場予想:0.50ドル
3Q実績とAI半導体メモリーの見通しは、好調
●3Q(3~5月期)実績:売上8割増で黒字転換
売上高:68.1億ドル、前年同期比82%増、市場予想:66.7億ドル(Bloomberg集計、以下同様)
調整後1株利益:0.62ドル、前年同期は1.43ドルの損失、市場予想:0.50ドル
うちデータセンター向け製品はAI需要の急拡大で売上高が前四半期比で50%以上増加。HBMや大容量DIMM(コンピューターのメモリ容量を増やすために使用されるもの)、データセンターSSD(データセンター向けの半導体メモリーを用いた記憶装置)などの高利益率のAI関連製品カテゴリーではシェアを拡大した。業界の需給状況が引き続き改善する中、⼤幅な値上げを実施したことも利益改善につながった。
●AI半導体メモリーの見通し:好調
今回の決算でアナリストたちが最も注目したのは、マイクロンのAI半導体メモリーの見通しだ。この分野はマイクロンにとって最も伸びしろが大きく、業績への影響も今後大きくなると予想されるためだ。
今回の決算でアナリストたちが最も注目したのは、マイクロンのAI半導体メモリーの見通しだ。この分野はマイクロンにとって最も伸びしろが大きく、業績への影響も今後大きくなると予想されるためだ。
決算説明会で経営陣は、「データセンター製品に対する需要は、AI主導で旺盛だ」と説明。「HBM3E」は3Qに1億ドルを超える売上を計上し、利益率はDRAM事業および会社全体の利益率を上回ったと明かした。同時に、HBMの売上高は2024年度に数億ドル、2025年度には数十億ドルに達する見込みだと示した。そのような見通しを示せられるのは、2024年と2025年のHBMの製造分が既に完売しているためだ。
実績とAI半導体メモリー好調なのに、売られた理由
●4Qガイダンスは売上高が市場予想とほぼ一致、つまりサプライズなし
売上高:74億ドル~78億ドル、市場予想:75.8億ドル(中央値でほぼ一致)
調整後1株利益:1ドル~1.16ドル、市場予想:1.02ドル
●4Qガイダンスは売上高が市場予想とほぼ一致、つまりサプライズなし
売上高:74億ドル~78億ドル、市場予想:75.8億ドル(中央値でほぼ一致)
調整後1株利益:1ドル~1.16ドル、市場予想:1.02ドル
同社が今年2月に「HBM3E」の出荷を開始したため、4Qの売上高ガイダンスについては市場予想を上振れることを期待した投資家も多かった。一部のアナリストは決算発表前に、売上高は80億ドルに上ると予想した。市場予想とほぼ一致したガイダンスは、一部の投資家にとって物足りなさを感じさせたとみられる。
●「噂で買い事実で売る」
もっとも、マイクロンの株価は年初来から67%上昇した(6月26日まで)。好業績を見込んで株高が続いたこともあり、サプライズなしのガイダンスを受け、「噂で買い事実で売る」投資格言に沿った投資家が利益確定売りを行ったとみられる。
もっとも、マイクロンの株価は年初来から67%上昇した(6月26日まで)。好業績を見込んで株高が続いたこともあり、サプライズなしのガイダンスを受け、「噂で買い事実で売る」投資格言に沿った投資家が利益確定売りを行ったとみられる。
調整時は押し目買いのチャンスか
「AI 3銃士」の一角であるマイクロンは、AI半導体メモリーで世界シェア1位と2位のSKハイニックスやサムスン電子に後れを取っていたが、急速に追い上げを図っている。エヌビディアのAI半導体向けに製品供給を開始したことで、今後はシェア拡大が期待できると予想される。
「AI 3銃士」の一角であるマイクロンは、AI半導体メモリーで世界シェア1位と2位のSKハイニックスやサムスン電子に後れを取っていたが、急速に追い上げを図っている。エヌビディアのAI半導体向けに製品供給を開始したことで、今後はシェア拡大が期待できると予想される。
6月26日の決算説明会で経営陣は、「最近、当社の顧客は長期的なAIサーバー製品ロードマップを発表しており、今後数年間は機能が大幅に向上した新製品を毎年リリースする予定だ。マイクロンのテクノロジーと製品リーダーシップにより、当社はこの成長をサポートする絶好の立場にある」と表明した。
文面の内容からすると、「当社の顧客」」はエヌビディアを指していると思われる。つまり、経営陣はエヌビディアが毎年、新AI半導体をリリースすることを同社にとって大きな事業機会とみているようだ。同時に経営陣は、製品構成を拡大する計画を示し、「2025年はさらに幅広い顧客層に出荷する予定だ」と明かした。エヌビディア以外にもAI半導体メモリーを供給する可能性がありそうだ。
上記の見通しを踏まえ経営陣は、2025年度は、大幅な売上拡大と収益性の改善を見込んでいる。
「2025年を見据えると、『AI PC』や『AIスマートフォン』の需要やデータセンターにおけるAIの継続的な成長により、2025年度は大幅な収益を達成できると環境が整っている。収益率の高い製品(たとえばHBMなど)への製品ポートフォリオ・シフトが進んでいることにより、収益性も大幅な改善が見込まれる。」
総合的にみると、4Qガイダンスにサプライズがなかったことで、 $マイクロン・テクノロジー (MU.US)$ は26日の時間外取引で大きく下落したが、2025年の良好な業績見通しを踏まえると、調整時は押し目買いのチャンスとなるかもしれない。
24年6月27日作成 マーケットアナリスト Amelia
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。
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コメント
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182628805 : ありがとうございました
wwolfvct : 織り込み済み材料のほか
よっぽどのことが無いと
上がらないのか…
(@_@;)
ありがとう星 : MUとNVDAセットで持ってますが何だか不安になって来たこの2〜3日です