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肥満症薬の女王・イーライリリー!「ディフェンシブ」と「グロース」の二刀流!強気の業績予想

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 6 時間前
米リセッション懸念が強まるなか、医薬品や公益などディフェンシブ株に関心が集まっている。一方、経済は減速するものの、リセッション入りは回避できるとの見方も根強い。このような相場環境下では、どちらかに極端に偏るポートフォリオより、グロース株とディフェンシブ株をバランス良く組み入れたほうがいいかもしれない。
個別銘柄に関してはもし、「ディフェンシブ」と「グロース」の特性を併せ持つ二刀流銘柄があれば、「理想的」と言えるかもしれない。肥満症薬の女王・ $イーライ リリィ (LLY.US)$ がそのような銘柄となりそうだ。
イーライリリーの好業績が目立つ
主要医薬品銘柄の4-6月期の決算を確認してみると、売上高と調整後EPS(1株当たり利益)がともに市場予想を大きく上振れたのは、イーライリリーだ。具体的には、ほとんどの医薬品銘柄の上振れ率が1ケタ台前半にとどまる中、イーライリリーは売上高が市場予想を13.2%、調整後EPSは市場予想を50.2%上振れした。
肥満症薬市場での競合である $ノボ・ノルディスク (NVO.US)$ はいずれも市場予想を下振れたことも踏まえると、イーライリリーの好調さが際立つ。加えて、イーライリリーは通期の売上高とEPS見通しを大幅に上方修正し、ポジティブ・サプライズとなった。
肥満症薬の女王・イーライリリー!「ディフェンシブ」と「グロース」の二刀流!強気の業績予想
肥満症薬の「ゼプバウンド」が好調
1876年にイーライリリー大佐により創立されたイーライリリーは、150年近くの歴史を持つ老舗製薬大手だ。1923年に世界で初めてインスリン製剤の大量生産を実現した会社として有名だが、今は肥満症薬の代表的な企業としても注目されている。
同社の肥満症薬「ゼプバウンド」は、2023年11月に米食品医薬品局(FDA)によって承認され、翌12月から米国内の薬局で販売が開始された。「ゼプバウンド」の売上高は、販売開始当初の2023年10-12月期は4.8億ドル(売上高構成比は1.9%)にとどまったが、2024年4-6月期は12.4億ドル(同11.0%)に膨らんだ。米国で「ゼプバウンド」の処方箋薬の適用範囲は急速に拡大しており、7月1日時点で商業部門のアクセス率は約86%に達している。
糖尿病治療薬と肥満症薬の好調を支えに、年後半も高成長が続く見通し
2024年4-6月期は前年同期比36%の増収となった。糖尿病治療薬の「マンジャロ」や肥満症薬の「ゼプバウンド」が大幅増収に貢献した。主力製品の好調を支えに、年後半も高成長が続く見込みとなった。
肥満症薬の女王・イーライリリー!「ディフェンシブ」と「グロース」の二刀流!強気の業績予想
決算発表後、アナリストたちによる目標株価の引き上げが目立った。
肥満症薬の女王・イーライリリー!「ディフェンシブ」と「グロース」の二刀流!強気の業績予想
中長期的にも成長のポテンシャルは大きいか
肥満症薬市場は今のところ、ノボ・ノルディスクがリードしているが、イーライリリーは急速に追い上げている。4-6月期の決算で両社に明暗が分かれたのは、その構図の一端を示しているかもしれない。特にイーライリリーが通期の売上高見通しを大幅に上方修正したことは、生産能力の懸念を払しょくするのに役立つとみられる。肥満症薬市場では、需要が供給を上回っているためだ。
なお、世界の抗肥満薬市場規模は、2024年の61.5億ドルから2032年までは379.4億ドルに成長すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は25.5%になる見通しだ(Fortune Business Insightsより)。したがって、中長期的にも成長のポテンシャルは大きいとみられる。
足元でマクロ経済や相場環境に不透明感が増していることを考えると、イーライリリーは「ディフェンシブ」と「グロース」の特性を併せ持つ二刀流銘柄としてますます注目されることとなりそうだ。
24年8月14日 マーケットアナリスト Amelia
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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