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エヌビディア、時価総額3兆ドル突破!出遅れのサプライヤーが5%以上急騰、まだ上昇余地あるか?!

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 06/06 01:53
エヌビディア、時価総額3兆ドル突破!出遅れのサプライヤーが5%以上急騰、まだ上昇余地あるか?!
$エヌビディア(NVDA.US)$ 時価総額が6月5日に初めて3兆ドルを突破し、アップルを抜いて世界2位に浮上した。3兆ドルの時価総額は半導体企業として初めてのことだ。王者の快進撃を受け、米国株式市場では半導体株が祝賀モードの上昇ぶりをみせた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の構成銘柄のうち、上昇率がエヌビディアを抜いた銘柄も、10銘柄あった。

その顔ぶれを見てみると、エヌビディアのサプライヤーが目立つ。たとえば、半導体受託生産大手の $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US)$やメモリー大手の $マイクロン テクノロジー(MU.US)$ 、および半導体のパッケージやテストサービスを提供する $アムコー テクノロジー(AMKR.US)$ だ。
エヌビディア、時価総額3兆ドル突破!出遅れのサプライヤーが5%以上急騰、まだ上昇余地あるか?!
なお、エヌビディアはファブレスで半導体の生産はTSMCなどのファウンドリーに委託している。そのため、TSMCのサプライヤーはエヌビディアの2次サプライヤーとしてみることができよう。上記の表で青色の網掛け企業がTSMCのサプライヤーとなっている。たとえば、露光措置大手の $ASMLホールディング(ASML.US)$ や半導体部品メーカーの $アクセリス テクノロジーズ(ACLS.US)$ 、半導体製造装置メーカーの $ラム リサーチ(LRCX.US)$ $アプライド マテリアルズ(AMAT.US)$ だ。

なぜ、エヌビディアのサプライヤーの上昇率がより高い?
1)出遅れ修正
エヌビディア株は5月22日に好決算と株式分割を発表した後、6月4日までに23%上昇した。それに対し、エヌビディアのサプライヤーは小幅高にとどまったか、下落した銘柄も多かった。たとえば、5月22日~6月4日のSOX構成銘柄の騰落率からすると、ほぼエヌビディア「一人勝ち」の状態だった。エヌビディアのサプライヤーは出遅れ感が鮮明だったため、出遅れ修正を狙った買いが入ったとみられる。
エヌビディア、時価総額3兆ドル突破!出遅れのサプライヤーが5%以上急騰、まだ上昇余地あるか?!
2)半導体株をめぐる好材料
最先端のEUV(極端紫外線)露光措置で世界最大手のASMLはTSMCに最新の半導体製造装置を年内に出荷すると報じられた。Bloomberg記事によると、ASMLは主要顧客であるTSMCと $インテル(INTC.US)$が高NA(開口数)のEUV露光装置を年内に入手する予定だ。主要半導体メーカーは4月~5月の決算発表では最先端装置の購入を手控える可能性を示していたため、今回のニュースは好材料となった。
$テスラ(TSLA.US)$のイーロン・マスクCEOが今年はエヌビディアから総額30億~40億ドルの半導体を調達する計画だとコメントした。テスラの2024年のAI関連投資は約100億ドルに上る予定だが、そのうち4割弱がエヌビディアのAI半導体に向けられる見通しとなった。
大手証券による半導体株の目標株価引き上げや買い推奨が相次いだ。たとえば、バークレイズは、半導体製造装置の見通し改善が予想されるとし、 $アプライド マテリアルズ(AMAT.US)$ $KLA(KLAC.US)$の投資判断を引き上げた。バンク・オブ・アメリカは6月5日のレポートで、「AI半導体の製造におけるエヌビディアの優位性を考慮すると、同社株はさらに30%上昇する可能性がある」と書いた(目標株価は1,500ドル)。
なお、バンク・オブ・アメリカは6月5日に主催したグローバル・テクノロジーカンファレンスでエヌビディアのハイパースケーラー事業担当の副社長を招いた。質疑応答からはエヌビディアのハイパースケーラー事業は引き続き堅調になる見通しが示された。詳細については別の機会に取り上げたいと思う。
3)利下げ期待+米景気の先行き安心感で、投資家のリスク志向が回復
6月5日に発表された5月の米民間雇用者数は15.2万人の増加にとどまり、市場予想の17.5万人を大きく下回った。それを受け、6月7日に発表される予定の非農業部門雇用者数(より重要度が高い統計)も鈍化する可能性が高いとの見方が強まり、少し遠のいていた利下げ期待が再び膨らんだ
6月5日発表されたISM非製造業景況指数は53.8となり、市場予想の51.0を上回った。前日に発表されたISM製造業景況指数は市場予想を下回ったため、米景気の先行き懸念が浮上していたが、堅調な非製造業景況指数を受け、米景気の先行きに対する安心感が広がった
上記のうち、足元では3)の方がより重要と考えられる。FRBが金融政策で重視している非農業部門雇用者数が6月7日(日本時間21時30分)に発表されるためだ。市場の期待通りに鈍化した場合、利下げ期待は一段と強まるだろう。逆に予想にとどなかった場合、上値の重い展開になるかもしれない
6月7日(現地時間)はエヌビディアの株式分割の権利付最終日でもある。非農業部門雇用者数の結果次第ではエヌビディア株も大きく動く可能性がある。他方、6月5日の半導体株の動きからすると、見直し買いの機運は高まっているともいえる。いずれのイベントも無事通過となれば、 $エヌビディア(NVDA.US)$のサプライヤー銘柄に対する見直し買いは続くかもしれない。業績見通しが良好な $マイクロン テクノロジー(MU.US)$ $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US)$ $アプライド マテリアルズ(AMAT.US)$ $アムコー テクノロジー(AMKR.US)$ などは注目に値するだろう。
エヌビディア、時価総額3兆ドル突破!出遅れのサプライヤーが5%以上急騰、まだ上昇余地あるか?!
24年6月6日作成 マーケット・アナリスト Amelia
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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