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2大AIソフトウェアが急騰!エヌビディア売りの陰で、見直し買い?セールスフォースとアクセンチュア

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 06/21 04:16
2大AIソフトウェアが急騰!エヌビディア売りの陰で、見直し買い?セールスフォースとアクセンチュア
AI半導体王者の $エヌビディア(NVDA.US)$が時価総額で世界首位に一気に登り詰めた後、6月20日は1位から転落。ソフトウェア最大手の $マイクロソフト(MSFT.US)$が首位を奪還した。エヌビディア株が20日に3.5%下落したのに対し、マイクロソフトは0.1%の下落にとどまったためだ。より大きい構図として、「AIハードウェア売り」V.S.「AIソフトウェア買い」も見え隠れする。
20日はエヌビディアだけでなく、 $ブロードコム(AVGO.US)$が3.8%下落、 $マイクロン テクノロジー(MU.US)$が6.0%下落するなどAIハードウェア株の下げが目立つ。これらの銘柄はAIブームによる業績拡大で株高が続いたが、足元では「上昇ピッチが速すぎる」との声が増え始めている。高値警戒感が強まり、20日は利益確定売りに押された。翌21日が「トリプルウィッチング」で、それに伴う波乱に対する警戒もあったとみられる。
「トリプルウィッチング」は株価指数と個別株、上場投資信託(ETF)に関連する約5兆5000億ドル相当のオプションが満期を迎える。これに伴い、投資家はポジションを調整するため、出来高が急増し個々の保有資産を揺るがす可能性がある。(Bloomberg)
一方、AIソフトウェア株は20日に急反発。 $セールスフォース(CRM.US)$が4.3%上昇、 $アクセンチュア A(ACN.US)$は7.3%上昇した。AIハードウェア株はAIからの恩恵が業績にはっきり出ているのに対し、AIソフトウェア株はその点不透明だったため、株価は冴えなかった。しかし、20日にアクセンチュアが予想外に生成AIの受注好調を発表し、見直し買いが入った。
なお、これまでAIソフトウェア株は、AIブームの恩恵がまだ届きそうにないとの懸念からAIハードウェア株に比べて株価の出遅れ感は鮮明だった。しかし、今回の決算シーズンではアクセンチュアだけでなく、他のAIソフトウェア株も(たとえば $オラクル(ORCL.US)$ $アドビ(ADBE.US)$AIの恩恵が及び始めていることを示唆した。すでに目標株価以上に上昇しているAIハードウェア株と比べた際、AIソフトウェア株は目標株価との乖離率が依然として大きく、見直し買いの余地はまだあるかもしれない。
2大AIソフトウェアが急騰!エヌビディア売りの陰で、見直し買い?セールスフォースとアクセンチュア
会社概要
世界コンサルティング大手。経営・技術に関するコンサルティングサービスおよびソリューションを提供。金融と会計分野では業界トップ。会社側は生成AI関連ビジネスに大きな事業チャンスを見込んでいる。

業績動向(6月20日に決算発表)
3Q実績と通期ガイダンスは予想下振れ、予約額は上振れ(生成AIが貢献)
3-5月期(3Q)の業績
売上高:164.7億ドル、前年同期比0.6%減、市場予想:165.6億ドル(Bloomberg集計、以下同様)
調整後EPS:3.13ドル、前年同期比0.9%減、市場予想は3.14ドル
予約額:211億ドル、前年同期比23%増、市場予想:176.9億ドル 
 うち生成AIの新規受注額は9億ドル超、2Qの6億ドル強を上回り、増加傾向
 1億ドル超の受注をしたクライアントは昨年同期より7社増加
通期ガイダンス
売上高:前年比1.5%増~2.5%増、従来予想(会社側):1%増~3%増
調整後1株利益:11.85ドル~12.00ドル、従来予想(会社側):11.97ドル~12.20ドル、市場予想:12.08ドル
生成AI関連ビジネスに注力
経営陣は6月20日の決算説明会で、新しい成長分野である生成AIに注力していると表明。 
生成AI は企業がより積極的にコストを追い求め、デジタルコアを構築し、仕事のやり方を真に変えるための触媒として機能しており、我々にとって大きなチャンスを生み出している。当社がAI分野でクライアントを支援できるのは、戦略やコンサルティング、エンジニアリングなど幅広いサービスを提供しており、13業界の機能全体にわたる関連性があるためだ。人材面でも方向転換している。データとAIの専門家は当初40,000人だったが、現在は55,000になった。26年末までに80,000人を目標としている。
同時に、生成AIの新規受注額3Qに9億ドルを超えたと明かした。生成AI関連の売上高2024年初からですでに20億ドルに、利益は5億ドルとなった。この水準は既に2023年度通年(売上高3億ドル、利益1億ドル)を上回っている。

アクセンチュアの目標株価との乖離率
(6月21日時点、目標株価はBloomberg集計、以下同様)
平均目標株価346.72ドル
13%の上昇余地を示唆
2大AIソフトウェアが急騰!エヌビディア売りの陰で、見直し買い?セールスフォースとアクセンチュア
会社概要
ソフトウェア大手。クラウドベースのビジネス支援ソフトでは世界最大手。顧客管理システム(CRM)やアプリケーションを開発する。世界各地で事業を展開。AIを活用したワークフローの自動化も提供。6月6日に初のAIセンターをロンドンに開設。

世界No.1のAI CRM
5月29日の決算説明会で同社CEOは、「我々は、AIを活用して顧客とまったく新しい方法でつながる大きなチャンスの始まりにいる。世界No.1のAI CRM企業として、我々は今後10年間で企業がAIの可能性を実現できるよう支援する絶好の立場にある」と強調した。

業績動向(5月29日に決算発表)
1Q実績はまちまち、通期ガイダンスが予想下振れ
1Q(2-4月期)実績
売上高:91.3億ドル、前年同期比11%増、市場予想:91.5億ドル
調整後1株利益:2.44ドル、前年同期は1.69ドル、市場予想:2.38ドル

通期ガイダンス
売上高:377億ドル~380億ドル、市場予想:380.1億ドル
調整後1株利益:9.86ドル~9.94ドル、従来予想9.68ドル~9.76ドル、市場予想:9.79ドル
なお、決算発表後、米大手証券会社は同社を「過小評価されている生成AIの勝者」だとし、買い推奨を維持した。
セールスフォースの目標株価との乖離率
平均目標株価294.50ドル
22%の上昇余地を示唆

24年6月21日作成 マーケットアナリスト Amelia
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
2大AIソフトウェアが急騰!エヌビディア売りの陰で、見直し買い?セールスフォースとアクセンチュア
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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