描画ツールの使い方
あらゆるタイプの投資家向けに30以上の豊富な描画ツールを提供しています。チャート画面の下にある時間足を選ぶメニューバーの中の、一番右にある四角が4つ並んだボタンを押すと、描画ツールを開くことができます。
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描画ツールには基本的なラインや図形のほかに、エリオット波動、MヘッドWボトムなどのローソク足パターン、フィボナッチライン、日付と価格範囲が用意されています。
トレンドラインとチャネル
上昇トレンド中の安値同士、または下降トレンド中の高値同士を結んだものを「トレンドライン」と呼びます。上昇トレンド中は右肩上がり、下降トレンド中は右肩下がりのラインとなります。ラインを用いた最も基本的なチャート分析方法のひとつです。
トレンドラインを利用すると、現在のトレンド方向の確認や、価格が上下する際のサポートやレジスタンスの判断に役立ちます。実際にチャート上にトレンドラインを引いて、株価がどのように変化するかを分析してみましょう。
トレンドラインを描画するには、描画ツールの「ライン」カテゴリから「ライン」を選択します。上昇中のチャートの2つの安値を選択すると、チャート上に右肩上がりの上昇トレンドラインが表示されます。反発した回数が多いほど、より強力なラインと考えられます。
さらに、高値に沿ったトレンドラインと平行なラインを、まとめて「チャネル」と呼びます。描画ツールから「チャンネルライン」を選択し、トレンドラインを引いたときと同じように2つの安値を選んだあとに、目立った高値を選択しましょう。上昇チャネルを利用することで、利益確定や空売りの目安にできます。
下降中のチャートでも、同じようにトレンドラインとチャネルを引くことができます。描画ツールの「ライン」を選択して、目立った2つの高値を選択すると、チャート上に右肩下がりの下降トレンドラインが表示されます。「チャンネルライン」を選択して2つの高値と1つの安値を選択すると、下降チャネルを表示することができます。
ローソク足パターン分析
ダブルトップ/ダブルボトム
ローソク足のパターン分析を利用したもっとも代表的なフォーメーションのひとつが「ダブルトップ/ダブルボトム」です。ダブルトップは高値圏、ダブルボトムは安値圏で出現することが多く、どちらも価格の反転を示します。
上昇トレンド中に高値が2回とも同じ水準をつけたあと、前回の安値の水準(ネックライン)を下に抜けると、ダブルトップが完成します。下降トレンド中に安値が2回同じ水準をつけたあと、前回の高値の水準(ネックライン)を上に抜けると、ダブルボトムが完成します。
ダブルトップ/ダブルボトムでは、価格がネックラインを抜けたタイミングがエントリーの目安です。利益確定の目標は高値(安値)からネックラインまでの幅と等しいとされます。直近の高値安値なども参考にしてみましょう。
実際にチャート上にダブルトップ/ダブルトップを探して、株価がどのように変化するかを分析してみましょう。
ダブルトップ/ダブルボトムを描画するには、描画ツールの「パターン」カテゴリから「Mヘッド Wボトム」を選択します。目立つ高値と安値を交互に5つ選択すると、チャート上に5つの点を結んだラインが描画されます。
ヘッドアンドショルダー(三尊天井)
ヘッドアンドショルダーは日本語では三尊天井とも呼ばれるローソク足のパターン分析です。ダブルトップ/ダブルボトムと同様に、高値圏もしくは安値圏で出現して価格の反転を示します。中央にひときわ目立つ高値がくるため、人間の頭と両肩のように見えることに名前が由来します。
高値圏において、中央とその左右に目立った高値を3回つけてから、2つの安値を結んだネックラインを上抜けるとヘッドアンドショルダーの完成です。同様に、安値圏で中央とその左右に目立った3つの安値をつけてから、2つの高値を結んだネックラインを上抜けるとインバースヘッドアンドショルダーまたは逆三尊の完成です。
ヘッドアンドショルダーでは、価格がネックラインを抜けたタイミングがエントリーの目安です。利益確定の目標は高値からネックラインまでの幅と等しいとされます。直近の高値安値なども参考にしてみましょう。
実際にチャート上にヘッドアンドショルダー(三尊天井)を探して、株価がどのように変化するかを分析してみましょう。
ヘッドアンドショルダーを描画するには、描画ツールの「パターン」カテゴリから「頭肩頂/底」を選択します。目立つ高値と安値を交互に7つ選択すると、チャート上に7つの点を結んだラインと、安値同士を結んだネックラインが描画されます。
フィボナッチリトレースメント
フィボナッチリトレースメントとは、価格の反発する水準を予想するために使われる描画ツールの一種です。価格の大きな上昇または下落が発生したときに、その上昇/下落幅を基準として反発する価格帯を探すことができます。
フィボナッチリトレースメントには23.6%, 38.2%, 50.0%, 61.8%という水準がよく使われており、とりわけ50.0%と61.8%は重要な水準とされます。例えば価格が大きく上昇したあとで、こうした価格帯まで下落したところで押し目買いを狙う戦略が考えられます。
実際にチャート上にフィボナッチリトレースメントを引いてみて、株価がどのように変化するかを分析してみましょう。
フィボナッチリトレースメントを描画するには、描画ツールの「ギャン・フィボナッチライン」カテゴリから「フィボナッチ」を選択します。チャートの右から左に向かって目立つ高値と安値を選ぶと、フィボナッチリトレースメントが描画されます。
なお、ラインを左右に延長したい場合には、描画中に表示されるツールバーから歯車マークをタップして、「線延伸」の左または右にチェックを入れましょう。
日付・価格範囲でのリスクリワード
描画ツールを利用すれば、ある一定期間におけるチャート上のリスクリワードを簡単に計算して表示することができます。例えば、S&P500のパンデミックショック(2021年)における安値から現在までのリターンを表示してみましょう。
日付・価格範囲でのリスクリワードを描画するには、描画ツールの「日付・価格範囲」カテゴリから「日付と価格帯」を選択します。チャート上の調べたい範囲を2つ選択すると、その期間内における変動額、パーセンテージ、期間の長さが表示されます。