決済同時発注について

決済同時発注（子注文）は、新規注文（親注文）と同時に発注する決済注文です。決済同時発注は、新規注文が約定し、トリガー価格に到達した時に発注され、執行します。新規注文時に利食いや損切りの決済同時発注をすることで、より効果的にリスクをコントロールすることができます。

機能の紹介

決済同時発注

決済同時発注の注文方法には、「利用しない」、「指値注文」、「逆指値注文」、「OCO注文」の選択肢があります。デフォルトではこれ以外の選択肢はありません。
● 指値注文
利食いの指値注文は、証券コード、数量が新規注文と同じですが、売買方向が反対で、利食い価格が注文価格です。 新規注文が約定した後に、利食い価格に到達すると発注されます。
● 逆指値注文
損切りの逆指値注文は、指定の損切り価格でトリガーされる成行注文です。証券コード、数量が新規注文と同じですが、売買方向が反対で、損切り価格が注文価格です。立会時間のみ有効です。 新規注文が約定した後に、損切り価格に到達すると発注されます。
● OCO注文
OCO注文は、利食い注文と損切り注文の両方を指定します。 新規注文の約定後、先に到達したトリガー価格の注文が発注されると、もう片方の注文は自動的に取り消されます。

利確価格

利確価格とは、決済同時発注の利食い注文のトリガー価格のことです。 新規注文の約定後、株価が利確価格に達すると、システムにより指値注文を取引所に発注します。

損切価格

損切価格とは、決済同時発注の損切り注文のトリガー価格のことです。 新規注文の約定後、株価が損切価格に達すると、システムにより成行注文を取引所に発注します。

決済注文の有効期間

「本日中」と「GTC（90日間）」から選択できます。新規注文が約定した時点で有効になります。

具体例

ロングの場合

株価が$20の時に「価格$18、数量100」のロングの指値注文を出し、決済同時発注で「利食い価格$25、損切り価格$10」のOCO注文を指定するとします。親注文が約定すると、システムは株価が利食い価格・損切り価格に達するかを監視し始めます。
株価が利食い価格の$25に達すると利食い注文がトリガーされ、「価格$25、数量100」の売り指値注文が発注される一方、損切り注文はキャンセルされます。有効期間内に利食い注文が約定すると、親注文によるポジションは決済されます。

ショートの場合

株価が$20の時に「価格$20.1、数量100」のショートの指値注文を出し、決済同時発注で「損切り価格$23」の損切り注文を追加するとします。株価の変動により親注文が約定すると、システムは株価が損切り価格に達するかを監視し始めます。
株価が損切り価格の$23に達すると、損切り注文がトリガーされ、「数量100」の成行注文が発注されます。損切り注文が約定すると、親注文によるポジションは決済されます。

注意事項

1. 親注文は新規注文にのみ対応しています。注文時にポジションと注文の方向が一致しない場合、システムが発注を拒否します。
2. 決済同時発注は、親注文が約定し、子注文のトリガー価格に達した後にリスクチェックが行われます。リスクチェック不合格の場合、決済注文は執行されません。
3. 親注文が約定した後に親注文によるポジションが凍結されることはありません。お客様の他の取引によりポジションに変更があった場合、決済注文がトリガーされてもポジション不足により正常に執行されない場合があります。
4. OCO注文の片方の注文が何らかの理由でキャンセルされたり、拒否されたりした場合、もう片方の注文も同様に処理されます。
5. 親注文が約定する前に注文の数量を変更した場合、システムは自動的に子注文の数量を同じ数量に変更します。
6. 損切り注文は立会時間内にのみ執行されます。 時間外取引における価格変動では執行されません。
7. 親注文の時間外取引が有効である場合、子注文も時間外取引が有効となります。逆も同様です。
8. 親注文が有効期間内に約定しない場合、子注文は親注文の期限が切れた時点で自動的にキャンセルされます。
9. 親注文がキャンセルされた場合、子注文も自動的にキャンセルされます。
10. 親注文が削除された場合、子注文も自動的に削除されます。