上場企業は、配当や割当などのコーポレートアクションを行う場合があります。これらのコーポレートアクションによって、株価が影響を受けて変化し、ローソク足チャートに段差が生じます。このため、株価修正を利用して株価の変化に対処する必要があります。
株価修正とは、権利落ちの状況に応じて株価と出来高を修正することです。それは、コーポレートアクションによるローソク足チャート段差の発生を避け、株価の連続性を維持することを目的にします。
株価修正は、修正株価と累積株価という2つの修正方法があります。moomooアルゴ取引のバックテストでは、修正株価が自動的に使用されます。次は、株価修正の規則とアプリでのパフォーマンスを紹介します。
修正株価とは、株価の連続性を維持するために、権利落ち後に、比率に応じて過去の株価を安く修正することです。
バックテスト期間中、コーポレートアクションが発生するたびに、アプリが自動的に修正株価を行う同時に、口座の現金と建玉を更新します。株式分割を例として、修正株価を行う前後の株価の変化は下図のとおりです。
株式の投資家にとって、株価修正は必要かつ基礎的な知識であり、株価の変化トレンドをより正確に把握できます。moomooアルゴ取引のバックテストでは株価修正機能が搭載しており、銘柄のパフォーマンスをシミュレーションすることができます。詳しくは下記の例示をご参照ください。
例示:
コーポレートアクション種類 | 株価変化 | 建玉変化 | 例示 |
現金配当 |
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| コーポレートアクションが起きる前に、株価20円の銘柄を100株保有したと仮定します。 コーポレートアクションにより、10株につき1円の配当金を受け取ることができます。その結果、最新株価が19.9円になり、過去の株価がすべて0.1円減少し、保有株数が変わらず100株で、建玉評価額が1990円まで下落し、預り金が10円増加します。
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株式分割
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| コーポレートアクションが起きる前に、株価20円の銘柄を100株保有したと仮定します。 コーポレートアクションにより、1株が2株に分割されました。その結果、最新株価が10円まで下落し、過去の株価がすべて半額になり、保有株数が200株に増加し、建玉評価額が変わらず2000円です。 |
株式併合 |
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| コーポレートアクションが起きる前に、株価20円の銘柄を100株保有したと仮定します。 コーポレートアクションにより、2株が1株に併合されました。その結果、最新株価が40円に上昇し、過去の株価がすべて2倍になり、保有株数が50株に減少し、建玉評価額が変わらず2000円です。 |
無償増資 |
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| コーポレートアクションが起きる前に、株価20円の銘柄を100株保有したと仮定します。 コーポレートアクションにより、10株につき10株を受け取ることができます。その結果、最新株価が10円まで下落し、過去の株価がすべて半額になり、保有株数が200株に増加し、建玉評価額が変わらず2000円です。 |
株式配当 |
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| コーポレートアクションが起きる前に、株価20円の銘柄を100株保有したと仮定します。 コーポレートアクションにより、10株につき10株を受け取ることができます。その結果、最新株価が10円まで下落し、過去の株価がすべて半額になり、保有株数が200株に増加し、建玉評価額が変わらず2000円です。 |
株主割当増資 |
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| コーポレートアクションが起きる前に、株価20円の銘柄を100株保有したと仮定します。 コーポレートアクション(株主割当増資)により、発行済株式総数の4株につき1株が割り当てられました。新株の発行価格は15円です。すると平均取得単価は(1*15+4*20)/5=19円に下落します。過去の株価データはまず4/(4+1)=0.8を乗じて、15*1/5=3を足す式で調整されます。保有株数が変わらず100株で、建玉評価額が 19*100=1900円まで下落し、預り金が100円に増加します。 |
公募増資
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| コーポレートアクションが起きる前に、株価20円の銘柄を100株保有したと仮定します。 コーポレートアクション(公募増資)により、発行済株式総数の4株につき1株が新規発行されました。新株の発行価格は15円です。すると平均取得単価は(1*15+4*20)/5=19円まで下落し、過去の株価データはまず4/(4+1)=0.8を乗じて、15*1/5=3を足す式で調整されます。保有株数が変わらず100株で、建玉評価額が 19*100=1900円まで下落し、預り金が100円に増加します。 |
スピンオフ |
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| コーポレートアクションが起きる前に、株価20円の銘柄を100株保有したと仮定します。 コーポレートアクションにより、10株につき他の会社の株式(市場価格が5円)を1株受け取ることができます。その結果、保有株数が変わらず100株で、建玉評価額が1950円まで下落し、預り金が50円に増加します。 |
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